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となりの坂田。*太陽*蒼 ページ9

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 新しい教室に、真新しい制服に身を包んで足を踏み入れるのは緊張する。

 教室の中からは、すでに友達になったのか地元が一緒なのか楽しそうな笑い声が聞こえてきて、入りにくい。


 「入らへんの?」

 「えっ、」

 知らない声に驚いて、振り向けば頭上にきらきらと光るきれいな目の男子。


 「ご、ごめんなさい。入ります、よね。」

 「うん、入るけど、君は?」


 体調でも悪いん?と顔を覗き込まれて、思わずのけぞれば頭がドアに衝突した。


 「っっっ!」

 「大丈夫!?」
 

 ものすごく痛いけど、それと同時に、初めましての人にこんな醜態をさらしてしまったことが恥ずかしくて仕方ない。穴があるなら入りたい。そして当分出たくない。


 「大丈夫、です…。」

 「…保健室とか行かんでええ?」

 「…はい。」

 優しい。初対面なのに本当に優しい。でもだからこそ、恥ずかしさが増す。


 「…じゃあまあええけど。教室ここってことはクラス一緒やんな。よろしく!」

 「よろしく、お願いします。」


 めっちゃ他人行儀やん、同じ年やねんから敬語とかいらん!と言われ、そのまま手を取られぶんぶんと振られる。ひぇ、パーソナルスペースが近い。


 「あ、俺は坂田って言うねん。」

 「坂口Aです。」


 「坂口さんな、覚えた!」


 

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作者名:作者一同 x他4人 | 作成日時:2020年4月5日 19時

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