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side 青
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緑「ちょっと、外出るな。」
そう言って神ちゃんが出ていってからしばらくたつ。
夏とはいえ、夜になったら風通しもいいし、風邪ひいたらあかんやろ。と思って気まずい気持ちを押しのけて神ちゃんを呼びに行った。
でも、それは間違いやった。
緑「____好きや。」
健「僕も____大好き__」
遠くて聞き取りにくかったけど、神ちゃんが健人のこと「好きや。」って言ってた。
健人も「大好き」って。
思わず、声もかけへんで中に戻ってきてしまった。
青「…チッ」
思わず舌打ちが出る。
なんか男同士とか、そもそも兄弟やん。ってことよりも、自分がその告白の相手やったら良かったのに。って思ってモヤモヤしてる自分がわからん。
今日やっていつもなら少し避けられてもそんなに気にしないのに、
神ちゃんに少し避けられただけで
…思い出したくないけど泣いちゃうし、
健人が神ちゃんのこと『とも』って呼んでるの知ってイライラするし。
そんで望に相談したら、
肩に手を置かれて、「その内、わかる。」ってなんでかドヤ顔で言われるし。
腹たったから1発殴ったったわ。
青「あーもー!なんやねん!何がしたいねん!俺!」
頭を髪が乱れるのも気にせんと掻きむしって泊まる部屋のベットに倒れ込む。
ほんまは、このモヤモヤ、イライラの原因なんか分かってる。
やって何回か経験したことあるもん。
それは人を好きになった時しかない。
つまり、俺は、神ちゃんが好き。
青「告ってもないのに、振られてるやん。…俺、ダサ。」
少し泣きそうになって、顔をベットへと深く沈めた。
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kt.(プロフ) - コメントありがとうございます!続編の希望ありがとうございます!続編はできれば書きたいなと思っています!また読んでくださいね! (2017年6月24日 8時) (レス) id: bde8abe515 (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - コメント失礼します。とても面白かったです!その後も気になるので続編も出来たらお願いします! (2017年6月23日 1時) (レス) id: 55021a8288 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kt. | 作成日時:2017年6月12日 7時