検索窓
今日:2 hit、昨日:3 hit、合計:28,480 hit

60. ページ11

side 青

.

緑「ちょっと、外出るな。」


そう言って神ちゃんが出ていってからしばらくたつ。
夏とはいえ、夜になったら風通しもいいし、風邪ひいたらあかんやろ。と思って気まずい気持ちを押しのけて神ちゃんを呼びに行った。



でも、それは間違いやった。




緑「____好きや。」

健「僕も____大好き__」




遠くて聞き取りにくかったけど、神ちゃんが健人のこと「好きや。」って言ってた。
健人も「大好き」って。



思わず、声もかけへんで中に戻ってきてしまった。



青「…チッ」



思わず舌打ちが出る。


なんか男同士とか、そもそも兄弟やん。ってことよりも、自分がその告白の相手やったら良かったのに。って思ってモヤモヤしてる自分がわからん。



今日やっていつもなら少し避けられてもそんなに気にしないのに、
神ちゃんに少し避けられただけで
…思い出したくないけど泣いちゃうし、
健人が神ちゃんのこと『とも』って呼んでるの知ってイライラするし。


そんで望に相談したら、
肩に手を置かれて、「その内、わかる。」ってなんでかドヤ顔で言われるし。



腹たったから1発殴ったったわ。




青「あーもー!なんやねん!何がしたいねん!俺!」


頭を髪が乱れるのも気にせんと掻きむしって泊まる部屋のベットに倒れ込む。


ほんまは、このモヤモヤ、イライラの原因なんか分かってる。


やって何回か経験したことあるもん。



それは人を好きになった時しかない。



つまり、俺は、神ちゃんが好き。





青「告ってもないのに、振られてるやん。…俺、ダサ。」






少し泣きそうになって、顔をベットへと深く沈めた。

61.→←59.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (71 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
189人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

kt.(プロフ) - コメントありがとうございます!続編の希望ありがとうございます!続編はできれば書きたいなと思っています!また読んでくださいね! (2017年6月24日 8時) (レス) id: bde8abe515 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - コメント失礼します。とても面白かったです!その後も気になるので続編も出来たらお願いします! (2017年6月23日 1時) (レス) id: 55021a8288 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:kt. | 作成日時:2017年6月12日 7時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。