学校と私と校舎裏。 ページ23
「おはようございます、星海坊主先生」
「あぁ、おはよう…」
朝から、あからさまにぐったりとしている様子を見て首を傾げた。
…何か問題でもあったのかな?
「どうかしたんですか?」
「…もうすぐ、修学旅行なんですよ…」
「?、はい、そうですね」
近々、修学旅行があるというのは知っていた。
…だが、それになんの問題が…?
「旅行先のホテルが、銀魂高校とかぶったんですよ…!」
「…わぁ…」
先生から話を聞くに、銀魂高校もかなりの数の不良がいるらしく、ウチの高校の不良と対立関係にあるらしい。
そんな2校が同じホテル…?
ホテル内での行動は特に制限は無い…それに決めたって守る奴らではないし。
つまり、いつどこで銀魂校の不良と出会うかわからない。
…やだぁー、絶対ケンカ始まるじゃないですかぁー、貸し切りじゃないんですよぉー?
…つらい!一般の方に迷惑がかかったらどうしたらいいの!
「…ホテル変えられないんですか…?」
「…ウチは不良校として有名だから、泊まれるホテルがそこしか無いんですよ…」
「……」
先生って、たいへんね…。
*****
…副担任なのに、暇だ。
そもそも授業が成立していないのだから、やる事が無いのは当たり前なのかもしれない…。
かと言って……
「ねーちゃん金出せよ」
かつあげに会う道理も無いんだよなぁー!
てか、私の顔を認識してないのは知ってるけど学校にいるんだから学校関係者って分かるでしょ!
何で明らかに大人の人にかつあげするんだよ…
思わず遠い目になってしまうのは仕方が無いはずだ。
深くため息を吐きながら、手に持っていた携帯電話をポケットに突っ込んだ。
「…今なら、先生の分厚い慈悲で許せる気がするんだけど」
「?、先生?教師がどこにいるってんだよ」
「謝罪は入らないってこと?」
何やられても、文句はないんだね?
******
「…くっ!何で俺がこんなこと…!!」
「はーい、言い分はこのテキスト解いたらいくらでも聞いてあげますからねぇー」
「……クソっ!」
はっ負け犬の遠吠えが心地良いね!
ある程度ぼこぼこにした後、椅子に縛り付けて私と一緒にお勉強してもらうことにした。
「おぉー、連立方程式なんてよく出来ましたねー」
「馬鹿にすんな!」
「まぁ、こんなの中学1年生レベルだけどぉー?」
「チッ!」
ピロロローン!
不良Aの勉強意欲が、イチ、上がった。
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じょうぎ - 楽しく読ませていただいています!更新頑張ってくたさい! (2020年4月24日 17時) (レス) id: 584ba0be0a (このIDを非表示/違反報告)
にわとり(作者) - 今日からちょこちょこ投稿したものの修正をして行きますので、ストーリー自体は変わりませんが、掛け合い等は変化していると思います。よろしければご覧ください…… 。 (2019年3月25日 16時) (レス) id: 3dc5cde6ef (このIDを非表示/違反報告)
にわとり(作者) - 紺15さん» コメント有難うございます。面白いといっていただき、とても嬉しいです!なるべく早く更新していこうと思うので、よろしければご覧ください… (2018年12月18日 22時) (レス) id: 26755ac849 (このIDを非表示/違反報告)
紺15 - 初コメ失礼します。とっても面白いです!更新がんばってください!応援してます。 (2018年12月17日 21時) (レス) id: 066ea7ef76 (このIDを非表示/違反報告)
にわとり(作者) - 幽銀さん» 是非とも拝見させて頂きます! (2018年8月20日 10時) (レス) id: bc63f6c7e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にわとり | 作成日時:2017年12月27日 21時