お家と布団と美味しいご飯 ページ5
……彼女の、だよなぁ、多分…
そもそも先生を家に泊まりに来させるなんて不良とは思えない善良ぶりだけど、不良なんだよなぁー
「…ねぇ、彼女いる?」
「…何?センセーと付き合えって?」
「!?話の飛躍が凄いな!そういう意味じゃなくて、この部屋、女物多いなぁーって」
気になる?と、にっこり笑って聞かれた。
気になる…っていう問題なのか?コレ…
まぁ、気になるか気にならないかで言われたら。
「うーん、まぁ気になるかなぁー」
「…そう」
背を向けていた神威の顔が少し緩んだように見えたのは気のせいかな…?
…ってか、キッチンにずっといるが何をやっているのだろうか…?
なんか美味しそうな匂いが…!
「…ねぇ、なにやってんの…??」
「夕食作ってるんだけど」
口からヨダレが出そうになった…!
なんて美味しそうな親子丼なの…!?
って…あ、
「…神威くーん?この部屋に漂う女っ気についてはぁー?」
「……妹」
ジュージューと、何かの焼ける音に混じって聞こえたのは…
「…妹さん?」
「そー、今は友達んちに泊まりに行ってる。」
ーーー彼女じゃなかったかぁー!
そーかそーか、妹さんかぁー!……。
「で?兄妹仲はいいんでしょー?」
「…何で」
おっ?なんか珍しく不満げだぞ?
けして長い仲ではないが何となく楽しくなってきた。
「あらぁー?仲悪いんですかぁー!?
ほらほら、先生に言ってみなさい?悩み事なら聞いてあげるわよー」
「……」
「ほらほらぁー!」
手に丼を二つ持ちながら器用にあぐらをかいて座る神威に顔を近ずける。
ーーその途端がっしりと頭をつかまれた。
「…他校の生徒からカツアゲしてるセンセーがいて困ってまーす」
「ぐぅっ!」
痛いところをつかれ、ぐぅと唸ると形勢逆転とばかりににっこりと笑って続ける。
「しかも、帰り道を忘れて酔って立ち上がれないセンセーがいるんだけどー?」
「うっ!」
「センセー?どうにかしてくれるんだよネ?」
「あうっ!」
…完全負けた…。
しかも端から端まで事実なのが心にくる…!
…涙ぐみながら顔を上げるとキラキラと光を反射する出来たての親子丼が…
「うまそうっ!」
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※12月29日
誤字報告ありがとうございます。
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じょうぎ - 楽しく読ませていただいています!更新頑張ってくたさい! (2020年4月24日 17時) (レス) id: 584ba0be0a (このIDを非表示/違反報告)
にわとり(作者) - 今日からちょこちょこ投稿したものの修正をして行きますので、ストーリー自体は変わりませんが、掛け合い等は変化していると思います。よろしければご覧ください…… 。 (2019年3月25日 16時) (レス) id: 3dc5cde6ef (このIDを非表示/違反報告)
にわとり(作者) - 紺15さん» コメント有難うございます。面白いといっていただき、とても嬉しいです!なるべく早く更新していこうと思うので、よろしければご覧ください… (2018年12月18日 22時) (レス) id: 26755ac849 (このIDを非表示/違反報告)
紺15 - 初コメ失礼します。とっても面白いです!更新がんばってください!応援してます。 (2018年12月17日 21時) (レス) id: 066ea7ef76 (このIDを非表示/違反報告)
にわとり(作者) - 幽銀さん» 是非とも拝見させて頂きます! (2018年8月20日 10時) (レス) id: bc63f6c7e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にわとり | 作成日時:2017年12月27日 21時