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嗚呼、之が死後の世界か ページ2

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冷たい、寒い。


死んだら、やはりこういう感覚になるのか。案外、直ぐに地獄にでも行くのかと思っていた。


冷たい、寒い。


水の流れに乗っ取って、ふよふよと漂う。まるで川に流された幼児ではないか。


「っで?!!」


一瞬でそんな感覚は消え去った。尻餅をついた、普通に痛いぞこれは!?


「あ、先輩?!……あれ、此処、どこ……?」


私が居たのは路地裏だった。先程までの血や弾丸の臭い、埃や塵が舞、戦場と化した本部はどこにもなかった。


死後の世界じゃなかった…なんか恥ずかしい…


「……ってそんな事より!!……何で、こんな所に…」


っ、取り敢えず此処から出なければ!


急いで立ち上がり、外の光溢れる方へと進んで行った。

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作者名:neruB | 作成日時:2022年6月24日 20時

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