「やるべき事」 ページ4
次の日も、あの不良女はやってきた。
(･･････まただ)
『･･････』ジー。
またアイツは、ショーケースに手をついてジッと動物を見ているだけ。一体何がしたいんだ？別に飼いたいっつーワケでもなさそうだし
･･･まぁただ動物が好きだから見てるだけなんだろうけど
ただただずーっと眺めているだけの不良女。
アイツはケージの中をボーッと見て、そして時々フッと笑みを零す
あとは、俺や千冬と駄弁るだけ。
＿＿＿次の日も、その次の日もアイツは来た。
その
不良娘は、その次の日は来なくて、3日後またやってきた。よく来るようになったクセに、アイツは いつも ただ見てるだけ
「あ、今日はその子がお気に入りか？」
『千冬、やっほ』
「この子猫、まだ産まれたばっかなんだぜ。可愛いよな！」
『うん！可愛いっ！』
「･･････」
千冬と駄べり始めたアイツを見て、俺は思う。
多分、なんとなくだけど アイツは
ただ時間を潰す為に、ここに来てるんだと思う。
(･･････なんとなく、だけど)
「一虎くん 手が止まってますよ。早く餌やり終わらせちゃって下さい」
「･･･自分だって今さっき喋ってたクセに」ボソッ
「なんですか？」
･････････小うるさいのが来たから 仕事に戻ろう。
「へーへー･･･」
千冬と話し終わった不良娘は、また子犬を見つめ始めてる
『･･････』
しばらくジーッと見て、また笑った。
「･･････」
その横顔は、とても綺麗だと 思った
·
ま、そんなんどうでもいいけど。そんな事より 餌やりだ。餌やり
「･･････」
次は、ウサギか･･･っ
『･･･ん？』
決意を固め、ウサギのケージに手をかける
＿＿ガチャッ
「･･････」
ゴクリ。
そーっとケージを開けると、ウサギは今だ！！と言わんばかりに飛び出そうとしてきて、なんとか抱えて捕まえた
だけどウサギは大暴れ。俺の腕からピョンッと落ちてしまった
「あっ！！」
『･･････』
＿＿＿ヒョイ。
「あ」
『･･･』
俺が逃した白ウサギを、この女は難無く抱きかかえた
『はい』
「あ、ども」
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綾林檎 - あいこさん» とっても嬉しいです！ありがとうございます (2021年11月5日 8時) (
レス) id: 2125adda19 (このIDを非表示/違反報告)
あいこ(プロフ) - まだ途中までしか読んでないですが、キュンキュンしちゃいます！ (2021年11月2日 20時) (レス) id: 2a2413d9a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾林檎 | 作成日時：2021年10月20日 20時
