■ ページ11
七海side
『眠い……』
七海｢A、寝るなら帰りますよ｣
『やだ、まだいる』
七海｢はぁぁあ……｣
Aが酔った。
たった一口だけなら問題ないだろうと勝手に思っていたが、ここまで酒に弱いとは。
大人になってから、飲み会は付き合いとしていくこともあるだろう。
Aのこんな無防備な姿を見せるなど、流石に我慢できない。
このまますぐに帰りたいが、Aが私に抱き付いて動けない。
声をかけても先程のように嫌だと言われてしまう。
まいったな……。
五条｢七海ｨ、これどーすんの？｣
七海｢どうするって……高専まで送るしかないですよ。私が責任を持ってAを送─｣
五条｢責任ﾝ〜？そんなこと言ってそのままAとイイことしようとしてんじゃないの〜？｣
七海｢私の脳内が五条さんと同じだと思わないでください｣
五条｢はぁ〜？僕そんなこと考えてないし？｣
七海｢……｣
五条｢十回くらいしか｣
七海｢結構あるじゃないですか……｣
Aが目を擦りながら私から離れる。
よかった、起き──
『はぁー七海さんてば、ほんっとかっこいい』
七海｢は｣
思考が追いつかない。
いつも言われているセリフ。しかし、いつもとは状況が全く異なる。
酔って呂律が回っておらず、顔もほんのり赤い、ギュッと私の事を抱きしめながら言うのだ。
いつもと同じところなんてない。
『えへへ、好きです』
七海｢ちょ｣
『あ、これはもう言ったか。私が大人になったら付き合うって約束もしましたもんね』
七海｢A……！｣
それは五条さんの前では言っては不味いのでは……？！
五条｢七海、どういうこと？｣
おとなしくクリームソーダを飲んでいた五条さんが真顔で問う。
いつもヘラヘラしているせいか、無駄に迫力がある。
ここで返答をミスしたら面倒なことになりそうだ、Aが酔って口走ったということにして……。
『私が、七海さんに好きって言ったんですよ、そしたら七海さんがじゃあ大人になってからーって』
五条｢へぇ？｣
まずい。本当にまずい。
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みそでんがく(プロフ) - ツバキさん» コメントありがとうございます！！2期始まったので、そろそろ更新したいですね……。 (7月13日 11時) (
レス) id: 6bc2337e74 (このIDを非表示/違反報告)
ツバキ - めちゃくちゃ面白いです！！連載頑張ってください！！応援してます！！ (2023年4月19日 17時) (レス) @page20 id: b2e58f839d (このIDを非表示/違反報告)
みそでんがく(プロフ) - 神楽さん» コメントありがとうございます！！これからも頑張ります！！ (2021年3月26日 17時) (レス) id: 26006093e3 (このIDを非表示/違反報告)
神楽 - この話大好きです！これからも頑張って下さい！ (2021年3月26日 14時) (レス) id: f343b82351 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みそでんがく x他1人 | 作成日時：2021年3月24日 7時
