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シリアス?否 ページ17

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『―――・・・え、なに』



トンっと、たったの一歩で距離を詰めてきた太宰は状況が掴めない私の手から、スルリと携帯を抜き取り自身の耳に当てた



「やぁ中也、今朝ぶりだねぇ」

「 _____! 」

「人聞き悪いなぁ、何もしてないよ、――まだね」

「 ________!? 」

「矢っ張り、Aの口の悪さは中也譲りだねぇ」

「 _____ッ 」



――話の脈絡が全く見えない、てか私の携帯



「あーもう五月蝿いなぁ、切るよ、じゃあね」

「 ____ッ!! 」

『え、切ったの?』

「うん、切ったよ?」



通話の終わった携帯を手渡しながら、「何が悪いの?」とでも云いたそうな顔を向けてきた太宰、――いや、別に悪かないけど、何っか腑に落ちない・・・


(――・・・まぁ、いっか)



『さて、戻ろ』


と、歩みを進めようとすると、動かない、――太宰が。そして手錠で繋がる私も自動的に、之以上前に進まない



『何してんの?』

「――随分仲が良いんだねぇ、中也と」

『まあ、うん』



読めない表情で、最早質問なのかも判らない其れを投げ掛ける太宰の意図がつかめなくて、私はハテ、と首を傾げる


(・・・・あ、)


――そろそろ夕刻か・・・と、小さな窓から差し込む夕日が太宰の顔を照らしたのでそんな事を思った。同時に、相変わらず綺麗な顔、なんて莫迦げた事も・・・――


ぼけっと意識を他所に回していると、トンっと背中に何かがぶつかった、――否、私が何かにぶつかったのか


(・・・・私が何かにぶつかった?・・・何に?)



「壁、だね?」

『・・・・・壁、だ』



――――追い詰められた?



「何で?って顔してるけど、君は莫迦?」

『はぁ?』

「先刻云ったじゃあないか、退屈だって」

『――ああ、そういえばそんな事・・・』



――夕日が完全に沈んだのか、今さっきまで目の前の男を照らしてた光が無くなった、其の表情は部屋の暗さに溶け込んで見えない、――・・・急に、不安が押し寄せた


此の男は、何を考えているのか判らない


其の表情まで見えなくなったら___




「考え事かい?余裕だねぇ」

『・・・太宰?』



――スッと其の指が頬を撫でた


割とシリアスモードな流れだけど、之・・・



(――・・・・・結構まずい状況じゃないか?)




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ハウスダスト(プロフ) - 中也さん…。いいやつだなぁ…。 (2017年12月4日 21時) (レス) id: aedc87e387 (このIDを非表示/違反報告)
十音 - 中也アアアアアア哀しい。 (2017年8月25日 23時) (レス) id: e1078df416 (このIDを非表示/違反報告)
十音 - お疲れ様でした!とっても面白かったです! (2017年8月25日 23時) (レス) id: e1078df416 (このIDを非表示/違反報告)
十音 - うわーん(涙) (2017年8月25日 23時) (レス) id: e1078df416 (このIDを非表示/違反報告)
十音 - なんと!宣戦布告っていう言葉がそのまま出てきた! (2017年8月25日 22時) (レス) id: e1078df416 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:七森 | 作成日時:2017年8月15日 17時

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