*十話* ページ11
さとみside
会う度に窶れていくなーくん
その理由は、言うまでもなく彼女のAちゃんにある。
彼女は記憶喪失になっているようで、
なーくんのことも
俺達のことも
自分自身のことも
何一つ覚えていないらしい。
何も知らない彼女が喋る度に、なーくんは表情を曇らせる。
これ以上なーくんが傷付くのを見たくない俺達は今、Aちゃんに会いにいこうとしていた。
「なあ…Aちゃんの実家、ほんとにここで会ってるんか?」
他のメンバーの都合により、会いにいくのは俺とジェルだけ
勿論なーくんには内緒だ。
そして今いるのは結構大きな豪邸の前。
住所はここであっている筈だが、あの子こんな凄い家生まれなのか……?
インターホンを押すべきか悩む俺達だったが、内側からドアが開けられた。
『あれ?えーっと…さとみさんとジェルさん?ですよね。こんにちは!』
中から出てきたのは紛れも無いAちゃんだった。
てことは…ここは彼女の家で間違いないな。
「ああ、さとみとジェルであってるで。久しぶりやな」
「お見舞い来たんだけど、調子どう?」
俺達はなるべく違和感ない挨拶をした。
なーくんの言う通り、様子を見るにAちゃんは元気そうだ。
何となくだけど、記憶が無くなる前と対応に大差はない気がする。
『わぁ、ありがとうございます!こんな所で立ち話もあれですし、どうぞ上がってください』
そうだな……俺達がしたいのはなーくんの話だ。
こんな所で話ていたら近所の注目の的になるだろう。
俺はジェルと顔を見合わせ、家に上がらせて貰うことにした。
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しらたま色のねおん。(プロフ) - 桜あややさん» 二股でいいのですか?(( (2021年7月29日 15時) (レス) id: 397afb6c54 (このIDを非表示/違反報告)
桜あやや(プロフ) - 好きです二股でいいので結婚してくださいっっっっっっっっっっっ!!!!! (2021年7月29日 13時) (レス) id: 90426be14c (このIDを非表示/違反報告)
しらたま色のねおん。(プロフ) - 柏木。さん» おおありがとうございます結婚しましょう?((( (2021年5月23日 7時) (レス) id: 397afb6c54 (このIDを非表示/違反報告)
柏木。(プロフ) - あっっっっ好きです結婚しましょう???(は) (2021年5月23日 0時) (レス) id: f5d9efa36a (このIDを非表示/違反報告)
結(ゆい) - うほうっほうっほうほおおおおおおおお!((殴すみません本性が出てしまいました。 (2021年5月2日 8時) (レス) id: 28fa5b3b0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しらたま色のねおん。 | 作成日時:2021年2月14日 19時