５ ページ17
.
「ヌナはどうやったら僕の事を一人の男だと思ってくれるんですか？」
「私はヘチャンがどうしてそんなことに固執するのか解らないんだけど……」
「そんなこと？Aヌナにとって僕の悩みはその程度なんだ……」
「ごめんなさい、失言でした」
「わかれば良いんですよ」
「……じゃあ聞くけど、ヘチャンは私のことお姉さんだって思わないでいられるの？私のことをただの、一人の女だって思える？」
「勿論」
「え？」
「これからヌナの事、名前で呼んでも良いですか？」
ヘチャンからそう言われたAがショックで死にそうな顔をするから、ようやくユタが笑い始めてAの肩をバシバシと叩いた。
そしてヘチャニがそのまま話を続ける。
「ずっとヒョン達の事を羨ましく思ってましたよ。Aヌナはいつも、ヒョン達には気を許してたし、素直だったから」
「……そうだった？」
「どうやろうなぁ……」
「僕は、僕たちは……年下って言う一つの大きな存在でしかなくて、だとしたら僕はいったい、Aヌナにとっての何なんでしょうね」
珍しく消え入りそうになる声で言ったヘチャンを、全員が何とも言えない表情で見守っていた。
Aがこくりと喉を動かして口を開く。
その顔は、なんだかひどく悲し気な顔をしているように見えた。
__「じゃあ私はこれから……ヘチャンの事は雑に扱わないといけないの？」
JH「待って、どうしてそうなる」
__「いや、だって……悠太くんがメンバーの事は適当に扱えって、最近も金づるにしろって言ってたし……」
YT「そんなん言うた覚え……あっ、すまん。あったわ」
JN「ユタ……」
DY「でも実際、ヒョン達はともかくオレの扱いは雑だけどな」
__「うん」
DY「うんじゃないんだが？」
ドヨンがため息交じりに「まったく……」と呆れたように言うと、ヘチャンと目があった。
オレ達一人ひとりに対して何かを判断を巡らせているのか、次々と視線を横にずらしていく。
思い出しているんだろう、オレ達の扱いを。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1496人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
せの(プロフ) - みなみんずさん» こちらこそありがとうございます〜！わ〜い、そう言ってもらえるととても嬉しいです〜！！オタクライフ楽しんでいきましょうね〜〜！ (2020年12月14日 14時) (
レス) id: b15808b38b (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - ちゃこさん» ありがとうございます〜！本当ですか？NCTもみんな面白いのでどんどん推し増ししていきましょうね！(？)これからも頑張ります！ (2020年12月14日 14時) (レス) id: b15808b38b (このIDを非表示/違反報告)
みなみんず(プロフ) - せのさんのお話をいつも読まさせていただいてます。私も最近NCTにハマりまして、せのさんのお話にたどり着いてからすごい勢いでハマっていきました！いつも素敵なお話ありがとうございます！これからも楽しみにしております！！ (2020年12月13日 14時) (レス) id: 9876ae2084 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃこ(プロフ) - せのさんのお話読みたいが為にNCT勉強してきました！やっと最新話に追いつけて感無量です(T ^ T)NCTもほんとに素敵なグループで、出会わせてくれたせのさんに感謝です！！これからも楽しみにしてます！ (2020年12月10日 22時) (レス) id: f83f7a2a16 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：せの
| 作成日時：2020年12月10日 10時
