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別にヘチャンが考えるような高待遇をAから受けた覚えはない。
皆もそうだろう。オレは多分、まあ良い方なんだと思うけど。
Aが大事にしているものの中に自分は入っているだろうけど、優先順位に明確な差異がある。
自分より年下の子達が大事だと言うのはオレだってそうだし、別にそこに何の不満もない。
ヘチャンだってチョンロやチソンに対して同じことを思っているはずだ。
それよりも、Aがオレ達の事を纏めて「兄や弟のような存在」と言った事の方が引っ掛かる。
それすら社交辞令で、本当はオレ達のことをATMとして見ているんじゃないだろうか。
いや、そうされた覚えはないけれど……
ダメだ、さっきの不穏な発言のせいで疑心暗鬼になってしまった。
これは後でユタに問い質しておかないと。
そんな事を考えていると、Aがしおしおと落ち込んだ様子でヘチャンに話しかける。
「私は……下の子達を一括りにして見たことはないよ。皆可愛くて、皆それぞれに特別扱いをしてきたつもりで、」
「Aヌナ、」
「ヘチャンの事も大好きだからそうしてきたつもりだけど、明日からは気を付けるね」
難しそうな顔をしたままどうにか笑顔を作って見せたAを見て、ヘチャンが何故か壁に掛かっている時計に目を移した。
ああ、なるほど。この話には時間制限があったのか。
そろそろ車の様子を見に行ったマネヒョンが戻って来る時間だし、タイムリミットが来てしまったのかもしれない。
Aの向かいに座っていたヘチャンが立ち上がって、ユタを無理やり退かせて横に割り込み、Aの首から下げさせていた紙を外してぐしゃぐしゃに丸め、マクのいる方向に投げつけた。
その軽い塊が器用な放物線を描いてマクの足に命中した頃、Aの腕を抱きしめながら言ってのける。
「やっぱり僕、このままで！」
その言葉にドヨンアが大きな溜息を吐き出した瞬間、マネヒョンが「移動するぞ」と控え室のドアを開けた。
さっきまで真面目な顔をしていたヘチャニは目をとろけさせ、にこやかな笑みを作りながら「Aヌナ、一緒に行こ〜！」と荷物を持って腕を引いて行く。
ぞろぞろと出て行く皆の後ろで、マクが「なんだったんだ……」と怪訝そうな顔をしたまま皆の心境を代弁してくれたから、床に落ちた紙を拾ってゴミ箱に入れた。
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せの(プロフ) - みなみんずさん» こちらこそありがとうございます〜！わ〜い、そう言ってもらえるととても嬉しいです〜！！オタクライフ楽しんでいきましょうね〜〜！ (2020年12月14日 14時) (
レス) id: b15808b38b (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - ちゃこさん» ありがとうございます〜！本当ですか？NCTもみんな面白いのでどんどん推し増ししていきましょうね！(？)これからも頑張ります！ (2020年12月14日 14時) (レス) id: b15808b38b (このIDを非表示/違反報告)
みなみんず(プロフ) - せのさんのお話をいつも読まさせていただいてます。私も最近NCTにハマりまして、せのさんのお話にたどり着いてからすごい勢いでハマっていきました！いつも素敵なお話ありがとうございます！これからも楽しみにしております！！ (2020年12月13日 14時) (レス) id: 9876ae2084 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃこ(プロフ) - せのさんのお話読みたいが為にNCT勉強してきました！やっと最新話に追いつけて感無量です(T ^ T)NCTもほんとに素敵なグループで、出会わせてくれたせのさんに感謝です！！これからも楽しみにしてます！ (2020年12月10日 22時) (レス) id: f83f7a2a16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せの
| 作成日時：2020年12月10日 10時
