ヘチャンの話 ページ13
テイル視点
何がなんだかわからない式典の、最後を飾るフィナーレの為に団体でステージに向かう中、Aが少しだけ落ち込んだ様子で前を歩いて行く。
すぐに追いつくとオレの顔を見て溜息を吐き出した。
ちょっと失礼だと思う。
「どうしたの？」
「テイルさん……さっき失敗しちゃって……」
「Aが？ステージ？」
そう聞くとAが首を振り、後ろを見渡して何かを確認した後、小さな声でオレに告げてくる。
「……先月、ドリームの子たちにクリスマスプレゼント貰ったんですよ」
「ああ、聞いた聞いた」
「そのプレゼント、ヘチャンは関わってなかったらしいんですよね。それどころか知らなかったみたいで」
「なのにお礼を言っちゃったとか？」
「そう、そうなんですよ。だから、ちょっと……怒らせたような……」
「皆あんなに『ヘチャンには言うな』って言ってたのに」
「うっ」
「Aちゃんと聞いてなかったの？まあでも、あれだけ浮かれてたら仕方ないのか」
「……いや、何でテイルさんそんなに詳しいんですか」
「そりゃあジェヒョンが詳細を語り尽くしてたから。動画も撮ってたし」
「えっ！？」
「結構長かったけど、オレ三回は見たよ」
「ま、待ってください、聞いてないんですけど！？」
「やっぱり？A、何回かジェヒョンの方見てたけど、撮られてる間なにも言わなかったし、ユタが気付いてないんだろうって」
「……情報バラまかれてません？」
「うーん、まあ……サンタクロースの話ってさ、世界の共有財産みたいなものだからね。そういう事もあるって」
「あるんだ……？」
口を滑らせてしまった気がして適当な事を言っておくと、Aが何故だか納得したような曖昧な表情で首を縦に頷いた。
可哀想に、ショックで頭が回ってないんだろう。
Aの肩に手を置きながら慰めるように歩いていると、前で開いたエレベーターから余所のアイドルが下りてくる。
「先にどうぞ」と手で促すと頭を下げて、ぞろぞろと前を歩いて行った。
今日はここのグループの子たちとスーツの色が被ってるから、きっと衣装さんはギリギリと歯を食いしばる羽目になっただろう。災難だ。
腕を出して比べてみると、モニターで眺めていた時よりも生地の光沢が似ているように思う。
「これが終わったら何があるんでしたっけ」
「スタジオに籠って新しいグッズの撮影と、後は……」
「今日の予定……今日中に終わります？」
.
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せの(プロフ) - みなみんずさん» こちらこそありがとうございます〜！わ〜い、そう言ってもらえるととても嬉しいです〜！！オタクライフ楽しんでいきましょうね〜〜！ (2020年12月14日 14時) (
レス) id: b15808b38b (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - ちゃこさん» ありがとうございます〜！本当ですか？NCTもみんな面白いのでどんどん推し増ししていきましょうね！(？)これからも頑張ります！ (2020年12月14日 14時) (レス) id: b15808b38b (このIDを非表示/違反報告)
みなみんず(プロフ) - せのさんのお話をいつも読まさせていただいてます。私も最近NCTにハマりまして、せのさんのお話にたどり着いてからすごい勢いでハマっていきました！いつも素敵なお話ありがとうございます！これからも楽しみにしております！！ (2020年12月13日 14時) (レス) id: 9876ae2084 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃこ(プロフ) - せのさんのお話読みたいが為にNCT勉強してきました！やっと最新話に追いつけて感無量です(T ^ T)NCTもほんとに素敵なグループで、出会わせてくれたせのさんに感謝です！！これからも楽しみにしてます！ (2020年12月10日 22時) (レス) id: f83f7a2a16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せの
| 作成日時：2020年12月10日 10時
