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ヴィクトル「あ、A!おかえり♡」

『ただいま。ユーラチカと勇利は?』

ヴィクトル「練習してるよ。世界大会に向けて。」

『そう。』

ヴィクトル「今回の世界大会。出なくていいのかい?A。」

『いいの。』

ヴィクトル「そうかい。Aがそれでいいなら僕もそれでいいよ。」

『じゃあね。ヴィクトル。』

ヴィクトル「そうだね。………僕も負けないよ。」

『あら、怖い。』ニコッ

ヴィクトル(((なぜなら僕も世界大会で優勝したら君と結婚を前提に付きあうからね。



ユーリ「クソッ!」

勇利「ユリオ、落ち着いて。」

ユーリ「落ち着いてられっか!もし負けたら姉貴はアイツのものになっちまう。それだけは絶対に阻止する!」

勇利「ユリオ…。」

Aちゃんの事大好きなんだね。

ユーリ「姉貴は小さい時から俺のそばでずっと励ましてくれた。大会で良い点取った時は褒めてくれたし、悪い点取った時は一緒に泣いてくれたし、アドバイスだってくれた。俺にとって姉貴は宝なんだよ。」

勇利「…」




ユーリの幼少期。

ユーリ「お姉ちゃん!俺!この大会で絶対優勝するから見てて!」

『うん。わかった。じゃあ、お姉ちゃんも次に行われるこの大会で優勝する。だからユーラチカ!2人で優勝したらお祝いしよっ!』

ユーリ「わかった!約束。」

『約束。』


約束通り俺達は優勝した。でも俺は満足しなかった。
気持ち良くすべれなかった。
そのせいか、いつもより点数が下だった。

ヤコフ「ユーリ!良くやった!これは優勝して間違いは無い!」

違う。

ミラ「ユーリ。良かったじゃん!」

違うんだよ。

『ユーラチカ。』

ユーリ「お姉ちゃん…。」

『おいで。』

ユーリ「…っ!お姉ちゃんっ!…ズビッ…俺…いつもより……すべれ…なくて……っ!」

『頑張った……ユーラチカは…頑張ったよっ。』

姉貴だけは俺の演技を全てわかっててくれてた。
その時から思ったんだ。
姉貴のためにすべろう。
姉貴のために金をとろうって。


勇利「ユリオの思い届くといいね。」

ユーリ「カツ丼……。」

ガチャッ

『早いのね。』

ユーリ「姉貴!」

『始めましょうか。負けなんて言葉消すくらい。』

勇利「はいっ!」

ここから僕とユリオとAちゃんの世界大会に向けての特訓が始まった。

?「A。君がコーチだからって負けないよ。…君は俺のエロスに勝てない。」

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作者名:ツバキ | 作成日時:2018年4月4日 3時

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