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#06「中学3年生-1」 ページ7

春になり、私たちは中学3年生になった。
直人とはクラスが離れてメソメソしてる間に季節はあっという間に夏になり夏休みを迎えていた。

「はあ、直人不足…じゃなくて、勉強!」

私は学年が上がると同時に勉強量を増やした。
直人と同じ高校に行くために。

直人が目指す高校は偏差値が驚くほど高くて愕然としたけど…いまからやれば受かる…………

「だめだ、むり。」

机に突っ伏してうなだれる。
勉強はやっぱり苦手。

「あ〜…でも直人と離れるのはもっと無理〜」
「じゃあとりあえずそこの問3間違えてるからやり直し」

?!

「直人?!なんで私の部屋にいるの?!」

「インターホン鳴らしたしノックも何回かしたけど鍵開いてたから」

「え!?そ、そうでしたか…」

不用心だから気をつけなよ、と直人は私が座っている椅子の隣に立つ。

「話してた参考書、一応わかりやすいの選んで持ってきた。」

そう言って4-5冊の参考書を机に置かれる。

「う、ありがとう」

「………あのさ、言うか迷ってたんだけど」

「なに?」

「志望校、変えた方がいいんじゃない?」


直人のその言葉に脳がフリーズする。


「え…」

「いや、明らかにAのレベルと合ってないし、落ちたら私立、お金かかるよ?それに万が一入れても授業についていけるかも…」

何か直人が言ってるけど、頭に入ってこない。

「っ、直人のバカ!」

立ち上がり近くにあるクッションを思い切り投げつける。

「いった…!」

「そんなの1番私がわかってるもん!でも、直人と違う学校なんて絶対嫌なんだもん!直人は私と離れても大丈夫でも私はっ…」

その瞬間、言葉を遮るように腕を引かれると唇を塞がれる。

「僕がいつ大丈夫って言ったの」

「なお、直人いま、き、キス」

「うん、した」

……え?
直人と…私…キス…

「僕だってAと同じ高校行けたらって思う。でもAが苦手な勉強頑張ってるのみて、無理させてるのかな、って思ったから」

そんなこと考えてくれて…た…けど…いま、キス…

え、キス?

だめだ直人が何か話してるのに、頭がぐるぐるする…

「A?」

そこで私の頭はパンクし、気を失った。

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ひなねお。(プロフ) - 神永さん» 神永様 読んで頂きありがとうございます。これからも更新がんばりますのでよろしくお願い致します。 (2023年1月31日 8時) (レス) id: b38f05cbc4 (このIDを非表示/違反報告)
神永(プロフ) - 直人の夢小説少ないから凄く嬉しいです…!直人の性格と行動が解釈一致過ぎて愛してます。更新楽しみにしています!(オリフラ着いているので取った方がいいと思います、お気をつけください!!) (2023年1月31日 0時) (レス) @page8 id: c0702c41ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひなねお。 | 作成日時:2023年1月27日 16時

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