#04「中学2年生-4」 ページ5
外は雪がはらはらと舞い、いつも通る公園は真っ白だった。
「すごーい！めっちゃ積もってる！」
「そんなに走ると転ぶよ」
わー！と走り出す私に直人が叫ぶ。
その声に足を止め振り返る。
「……直人、もしかして私に気使った？」
「え？」
「私が直人とホワイトクリスマス、過ごしたいって言ったから…」
「…」
私のしてることや言ったこと、
文句は言うけど直人は全部受け止めてくれる。
それが直人の勉強の妨げになってないかな、なんて
柄にもなく不安になった。
「別に。」
そういって私に歩み寄る直人。
「僕も過ごしたかったから、Aと、ホワイトクリスマス…」
ボソリと呟き、マフラーに顔を埋め真っ赤になる直人を見て目を見開く。
それって…
「そ、それって…え？」
釣られて真っ赤になる顔を隠す。
「……いつもあんだけ好き好きうるさいくせにこういう時は黙るんだ？」
「えっ、だって…」
なんか今日の直人、いつもの直人じゃないみたい。
「…ほら」
ぐいっと手を捕まれ手のひらに小さな袋を渡される。
「なに…」
「……Aに似合いそうだから買った」
袋を慌てて開けるとそこには雪みたいに真っ白なリボンのヘアアクセサリーだった。
「か、かわいい！」
「そーゆーの好きでしょ、それでしばらくは大人しくしててね。」
そういってくるりと背を向け歩き出す直人。
「っ…すき！このリボンも、この色も、雪も、クリスマスも…でもそれよりも直人がだいすき！！とってもだいすき！」
勢いよく直人に抱きつくと一瞬よろけるが「はいはい」と直人は言った。
ねえ直人、いまどんな顔してる？
私、幸せすぎて泣きそうだよ。
「直人、メリークリスマス」
「うん、メリークリスマス…」
「プレゼント思いつかなかったから用意してないから、私からのチューでいい？」
「…ばっ、いりません！！」
帰るよ！と言った直人は私の手を掴んで歩き出す。
「えへへ、直人だいすき」
「散々聞いた…」
ねえ直人、これって両思いっていうの？
彼氏彼女になれたの？
ハッキリした関係の言葉は見つからないけれど、
今年のクリスマスは、最高に幸せだよ。
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ひなねお。(プロフ) - 神永さん» 神永様 読んで頂きありがとうございます。これからも更新がんばりますのでよろしくお願い致します。 (2023年1月31日 8時) (
レス) id: b38f05cbc4 (このIDを非表示/違反報告)
神永(プロフ) - 直人の夢小説少ないから凄く嬉しいです…！直人の性格と行動が解釈一致過ぎて愛してます。更新楽しみにしています！（オリフラ着いているので取った方がいいと思います、お気をつけください！！） (2023年1月31日 0時) (レス) @page8 id: c0702c41ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひなねお。 | 作成日時：2023年1月27日 16時
