#01「幼稚園/中学2年生-1」 ページ2
「私、なおとくんがだいすき！将来お嫁さんになる！」
ーーー幼稚園
幼稚園児、Aの堂々宣言に砂遊びをしていた直人は手を止めた。
「……僕結婚とかキョーミないし…」
「えー！そんな事言わないでよー！！」
こんなアタックが毎日続くなんて、直人はこの時は知りもしなかったーーー。
ーーーー時はすぎ。
「あー！いた！直人！！」
私の名前は青山A。中学2年生！
好きなのは幼なじみの…
「…A、何度も言うけど図書室では静かにしてくれないかな…」
やれやれと頭を抱える橘直人。
「もー！一緒に帰ろうとするとすぐ居なくなるんだから〜…まあだいたい図書室にいるのわかってるけどね！」
ふふん、と言い直人の隣に座る。
「…図書室で勉強したあとは塾があるから先に帰っててっていつも言ってるつもりだけど？」
再び参考書をペラペラとめくりノートにスラスラと文字を並べていく直人。
直人は最近変わった。
嫌いだと言っていた直人のお父さんのように、刑事になると言い始めた。
その宣言以来時間さえあれば勉強勉強勉強…
「だって来年は受験だよ？！受験前に勉強ばっかなんてつまらないよ！」
「受験を備えてるから勉強するんでしょ、ってか腕引っ張るのやめてもらえる？！」
ぐぐと引っ張る腕を思いっきり突っぱねられる。
これが図書室でのいつもの光景で。
直人は私なんか眼中にない。
勉強が大事。
そんなのはわかってる、けど。
寂しいんだもん。
「…もういい。」
「…諦めてくれた？」
「直人が構ってくれないなら、私、他の人好きになるんだから！！」
泣きながらそう言うとカバンを持ち図書室のドアに手をかける。
「ちょ、A…？」
「…バスケ部の先輩から呼び出されてるの。今から行ってくるから…！直人なんかしらないんだから！その先輩とラブラブになって結婚しちゃ「図書室では静かに。」」
気づいたら直人に口を塞がれてる。
驚きで目を見開きながら直人を見る。
「……今支度するから、待ってて」
「へ…」
「バスケ部の先輩とやらのことは知りません、帰るよ。」
え？
これって
これってーーー
「直人ヤキモチ？！」
「…違うけど。」
や、ヤキモチだーーーー！！！！！
「やっぱり直人だいすき！」
準備の整った直人の腕に抱きつく。
「い、いいから帰るよ！」
その顔の赤さは、窓から差し込む夕日のせいだけじゃないよね？
だいすき。
(…で？その先輩…どんなひと？)
(え？あれ嘘)
(君ねえ…)
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ひなねお。(プロフ) - 神永さん» 神永様 読んで頂きありがとうございます。これからも更新がんばりますのでよろしくお願い致します。 (2023年1月31日 8時) (
レス) id: b38f05cbc4 (このIDを非表示/違反報告)
神永(プロフ) - 直人の夢小説少ないから凄く嬉しいです…！直人の性格と行動が解釈一致過ぎて愛してます。更新楽しみにしています！（オリフラ着いているので取った方がいいと思います、お気をつけください！！） (2023年1月31日 0時) (レス) @page8 id: c0702c41ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひなねお。 | 作成日時：2023年1月27日 16時
