#113「高まる思い〜谷地side〜」 ページ20
「月島と山口に流れるプールに連行された!?」
日向が影山くんの言葉に大声をあげる。
すっごい焦ってるみたい。
「くっそ!さがしてくる!!」
日向がプールに向かう。
「仁花ちゃんも行ってきたら?」
と清水先輩。
「えっ、でも…」
「せっかくプール来たんだし、入っておいで」
「あ、はい!」
そのことばに後押しされるように日向の背中を追いかけた。
「修羅場だな…」
「清水、わざとか?」
「さぁ、どうでしょう…ふふ」
〜
「日向!私も一緒に探すよ!」
「谷地さん!本当!助かる!」
日向に続いてプールの中にはいる。
「でもプール流れてるから探すの大変そうだね…」
「谷地さん、泳げる?」
「うーん、あんまり泳ぎは得意じゃないかな…」
「そっか、じゃあ泳がないで歩くから頑張ってついてきて!!」
日向はそういうとながれにあわせてずんずんと水の中を歩いてく。
頑張ってついていくけど人におされ、ぶつかり、なかなか前に進めない。
「っ…」
「谷地さん!」
ぐっと日向に手を引かれる。
「ご、ごめん!」
「いや、人多いし、ほっとくと谷地さんまた迷子になりそうだしな!」
二カッと日向は笑うと手をひいてくれる。
日向、あったかい…
身長もそんなに高くないけど、なんというか、大きい背中。
ドンッ
「ひぇっ!」
「おっと!?」
人に押されて日向の身体に身を預ける形になる。
「大丈夫?」
見上げると日向の心配そうな顔。
顔が赤くなるのがわかる。
でも目線がそらせない。
日向。
私…日向が…
好き、だよ。
「谷地、さん?」
日向が首をかしげる。
「あ、う……日向……私、私…!」
「うん?」
頭のなかでAちゃんの顔がうかぶ。
「っ………なんでもない…!」
伝えちゃダメなのに。
思っちゃダメなのに。
気持ちが、どんどん大きくなるよ。
日向。
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まみま - ひぃなぁたぁうおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお (2017年1月5日 22時) (レス) id: 8328bf08b1 (このIDを非表示/違反報告)
ひなねお。(プロフ) - はなさん» まさかの展開です(;_;)!これからも応援お願い致します! (2014年9月16日 21時) (レス) id: e8cdc29079 (このIDを非表示/違反報告)
はな - まさかの展開ですね……っ!! (2014年9月16日 1時) (レス) id: d6b73594bc (このIDを非表示/違反報告)
ひなねお。(プロフ) - なっつさん» なんと恐れ大き言葉!(;_;)ありがとうございます!これからもがんばります! (2014年9月15日 21時) (レス) id: e8cdc29079 (このIDを非表示/違反報告)
ひなねお。(プロフ) - ちょこうさぎ。さん» これからも応援してください!コメントありがとうございます(;_;) (2014年9月15日 21時) (レス) id: e8cdc29079 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひなねお。 | 作成日時:2014年7月20日 15時