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youside
前だけとは言わず、足や腕。
自分で塗れる所はやってみた。
クリーム状の薬の仄かな甘い香りが体を包んでくれる。
塗り終えた頃、チーノ様に
｢背中は俺が塗るで…！｣
と言われたのでお願いする。
そして今、背中周りにあるチーノ様の暖かい手をしんみりと感じていた。
｢どお？俺も慣れたもんやろ！｣
『…はい。…とても気持ちいいです。』
｢んふふw…そうやろそうやろ〜！
昔もAさんが、ドジして転んだ時。
俺としんぺい神さんが看病してたんやで。
そんで、治療終わってAさんが立ち上がって森を出ようとした時、また転んじゃって…。
もーあん時は爆笑しましたわ。｣
と、上機嫌に話すチーノ様。
鬱様とゾム様もそうだったが、A様の話をする時はとても嬉しそうな表情をする。
それぐらいこの人達にとっては大切な人で…
この人達みたいに温かな人なのだろう。
…それと同時に
その人が私だとは思えなかった。
聞いている限り正反対の人間。
何があって離れ離れになっているのは分からないけれど、他人事のように聞こえてしまう。
…もし。
本当にA様が私だったら…。
私はどうなるのだろう…。
複雑な感情だ…。
すこし……こわい…。
｢Aさん、背中塗り終わりましたよ？｣
チーノ様の声掛けにビックリして、肩をあげる。
しかし、すぐチーノ様の方を向いて
『ありがとう、ごさいます…。』と呟いた。
｢あ、できた？んじゃ服着よか！
えと…たしかここのクローゼットにAちゃん用の服があったはずだけど…。
あ、あったわ。｣
と、しんぺい神様が部屋のクローゼットから服を出す。
そしてそれを、｢はい、これね。｣と渡してきた。
しかし、その渡された服は如何にも高級そうで私が着こなして良い代物ではないとひと目でわかる。
『こ、こんな高価なもの頂けません…。
私の来ていた服で結構です…！』
そう言うと、｢えー｣とでも言いたげな2人の表情。
しかし、ここまでして頂いてるのにさらに甘えてしまっては私の心が落ち着かない。
『なので…こちらはお返しします。』
｢よし！なら、軍医長命令で！｣
『ええぇ…。』
…こんな事に権力使っていいのか…。
そんな事を思いつつ、着せられる服を改めて見る。
真っ白のワンピース状に少しフリルの着いた、如何にもお嬢様が着るような服。
まぁ可愛すぎないので私好みではあるがとても気が引ける。
そう思っているとチーノ様に声をかけられた。
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CO2(プロフ) - 星が押したりなさすぎて、コメします。文章が読みやすいし、何よりストーリーが私好み過ぎて、、、凄く好きです。良い作品にで会えて嬉しいです！次章も楽しみにしてます。無理なく頑張って下さい！ (2020年7月11日 19時) (
レス) id: 55ea3c243b (このIDを非表示/違反報告)
ペンギン - がんばってください。 (2020年7月8日 0時) (レス) id: 5f842aeb4f (このIDを非表示/違反報告)
紅覇 - とても面白い作品で更新が楽しみです！！健康にも気をつけてください！！コメ失礼しました (2020年6月6日 17時) (レス) id: 6f781d8dfc (このIDを非表示/違反報告)
シラゆ - コメント失礼します。一目惚れしました。言葉で表せないほど好きです。更新頑張ってください！応援してます！コメント失礼しました。 (2020年5月15日 18時) (レス) id: dc5a42bdb9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蟻之助 | 作成日時：2020年5月13日 12時
