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ciside
「はよ教えろや。」
そういいながら睨んでくるシャオロンさん。
その表情に俺はどうしようもできなくて、俯いてしまう。
…本当はこんなことあかんのに。
こんなことしたってAさんは、帰ってこへんってわかっているのに。
あぁ…結局何も変わっていない。
Aさんが、行ってしまった時ですら俺は何も言えなかった。
「一緒に逃げよう。」
と一声勇気を出して声をかければ、こんな最悪なことにもならなかったかもしれないのに。
そんな後悔を8年間思い続けて、今やっと何かできると思っていたのに。
結局この有様。
怖くて何もできない。
こんなんじゃ、合わせる顔もない。
いっそのこと…俺のことを忘れてくれたらきっと楽なのだろうか。
「お前…またそうやって逃げるんか。」
心を見透かされたような発言をされ、驚く。
それを気にしないシャオロンさんは
「ほんと弱い奴やな。」
と、続けて言葉を吐いた。
しかし、本当のことで、何も言い返せない。
昔みたいに弱いまま。
もう…俺が忘れてしまいたい…。
「……約束したんちゃうんか？
なんや…お前も忘れてもうたんか…？」
「え？」
なんのことだかわからず、顔をあげてシャオロンさんのほうを向く。
相変わらずシャオロンさんからの鋭い目線は消え目は消えない。
しかし、先ほどより落ち着いた声だった。
こんなシャオロンさんは見たことがなく、どうすればええのか戸惑った。
「俺らで迎えにいくんやろ…？
あの15人で国を作るんやったろ？
それすらも忘れてもうたんか。」
「っ…そんな大事なこと忘れるはずないやろ！！」
つい、我を失って大声を上げる。
しかし本当のことだった。
俺らは、Aさんがおらなあかんのや。
あんな大事な存在、消したらあかんのや。
「ただ…その中に、俺なんかおらんでも…。」
「はぁぁあ！？お前話きいとったか！？
やっぱその瓶底メガネみたいに頭もグルグルやな！」
「え…ん…？」
煽られたが、話が分からず頭が混乱する。
すると、俺のわかりきっていない表情をみたシャオロンさんが
「もー…15人でって言ってるやろが！！
欠けたらあかん言うとうねん！1人でも欠けたら、Aとの約束守れんやん！！
それすらもわからんか！はーほんまにつっかえですわ！」
と、大きな声で怒鳴り散らした。
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CO2(プロフ) - 星が押したりなさすぎて、コメします。文章が読みやすいし、何よりストーリーが私好み過ぎて、、、凄く好きです。良い作品にで会えて嬉しいです！次章も楽しみにしてます。無理なく頑張って下さい！ (2020年7月11日 19時) (
レス) id: 55ea3c243b (このIDを非表示/違反報告)
ペンギン - がんばってください。 (2020年7月8日 0時) (レス) id: 5f842aeb4f (このIDを非表示/違反報告)
紅覇 - とても面白い作品で更新が楽しみです！！健康にも気をつけてください！！コメ失礼しました (2020年6月6日 17時) (レス) id: 6f781d8dfc (このIDを非表示/違反報告)
シラゆ - コメント失礼します。一目惚れしました。言葉で表せないほど好きです。更新頑張ってください！応援してます！コメント失礼しました。 (2020年5月15日 18時) (レス) id: dc5a42bdb9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蟻之助 | 作成日時：2020年5月13日 12時
