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zmside
1週間前。
やっとAの居場所がわかった。
ロボロの情報でわかり、x国のある場所に売られていた。
その情報を元に、俺と大先生は3日前からx国に来ている。
作戦通り大先生が、臭い仮面を被り偽名を使ってその場所にはいっていった。
俺は馬車で待機。
その間、とてもイライラしていたと思う。
そこを出入りしている者は、汚い欲望に染まった金持ちばかり。
出てきた者は、スッキリし疲れたような顔で帰っていく。
この中に、Aも相手をしたやつがおると思うと気が気でいられなかった。
ぶっこ.ろしてやりたい。
心の底からふつふつと湧いてくる思いをどうにか抑えていた。
数時間後、大先生が一人の少女を抱いてこっちに向かってきた。
その少女が誰なのか一瞬で分かってしまう。
安堵と悔しさを持ちながら、大先生に駆け寄った。
少女は痩せこけて、酷い傷跡がちらほら見えている。
でも紛れもないAだ。
｢…大先生…。ようやったわ。｣
俺はAの頬に触れた。
じんわりと人の温もりが伝わってくる。
あぁ…生きていてくれてよかった…。
｢…さっさと帰るで、大先生。荷台に入って休みな。｣
大先生は文句を喋ってたが、最終的に荷台に彼女と入っていく。
｢大先生、出るで。｣
とだけ伝えて俺は運転席に跨り、馬車を自国へ発車させた。
数時間後、
長時間綱を握っていた手が痺れてきた。
それと同時に、荷台の中が騒がしくなる。
少し休憩したいと思い、中にいる大先生に
｢大先生！起きたんなら変わってや！｣
と叫ぶ。
すると中から
｢え〜、俺まだAちゃんと喋りたいわ〜！｣
と大先生の呑気な声が聞こえた。
｢は！？A起きたん…!?｣
その言葉に俺はいてもいられなくなってしまい、馬車を止める。
そして席を降り、荷台の布を開けた。
｢…A。｣
そこに居たのは、酷く濁った赤い瞳を持ったAだった。
俺は衝動的にAに抱きつく。
昔のように健気に『ゾム！』と名前を呼んでくれる気がして。
しかし、そんなことは無く
『ゾム……様…で宜しいですよね…？』
と、不安に満ちた声が聞こえた。
そして話をしていて分かる。
本当に記憶が無いのだと。
その現実から逃げるように俺はまたAを抱きしめた。
すると、背中を優しく叩かれる。
もう…ほんまに…そーゆー所は変わってへんのな。
『ゾムは相変わらず甘えん坊だな〜』
そう言って優しく背中を叩いてくれた昔の彼女を思い出した。
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CO2(プロフ) - 星が押したりなさすぎて、コメします。文章が読みやすいし、何よりストーリーが私好み過ぎて、、、凄く好きです。良い作品にで会えて嬉しいです！次章も楽しみにしてます。無理なく頑張って下さい！ (2020年7月11日 19時) (
レス) id: 55ea3c243b (このIDを非表示/違反報告)
ペンギン - がんばってください。 (2020年7月8日 0時) (レス) id: 5f842aeb4f (このIDを非表示/違反報告)
紅覇 - とても面白い作品で更新が楽しみです！！健康にも気をつけてください！！コメ失礼しました (2020年6月6日 17時) (レス) id: 6f781d8dfc (このIDを非表示/違反報告)
シラゆ - コメント失礼します。一目惚れしました。言葉で表せないほど好きです。更新頑張ってください！応援してます！コメント失礼しました。 (2020年5月15日 18時) (レス) id: dc5a42bdb9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蟻之助 | 作成日時：2020年5月13日 12時
