また会う日まで

思い　レイside ページ2

あぁ…
ノーマンは、今日、11月3日
出荷された

俺は、最後に撮ったエマとノーマンの
写真を見る
　
もう、これから、脱出出来たとしても
これと同じような写真は
撮ることは出来ないんだろうな…

カツン…

レイ「あ…」

右手を見ると、そこには
Aという、別世界の人に
あげた、ブローチがあった

俺は、これをあげて、喜んだ
Aの姿を見るために
エマとノーマンと一緒に
作ったんだけどな…

なのに、俺が取り返してしまった
どうしてAが
俺たちを転生させたのか
知らなかったのに、
やってしまった

エマとノーマンはあれから、
あのときの記憶は
戻らぬまま

俺だけが覚えている
楽しい記憶も悲しい記憶も
謝りたい
でも、謝れない

蓋をあける
そこには、
エマとノーマン、俺の手紙が…
入っている、はず、なのに
もうひとつあった

そのもう一つへの手紙には
俺への手紙だった

レイへ
レイがこの手紙を見ているということは
全て、分かってしまったんだね
本当にごめんなさい
こんなことを言って、許されるとは
思っていないけど、
ごめんなさい
三人との時間すごく楽しかった
ミサンガ捨ててくれなかったら、
うれしいけど、わたしの、
こんな、こんな、人の
お願いなんて聞く必要
ないから
ブローチ嬉しかったよ。
ありがとう

俺が涙を流す前にもう、
その手紙は濡れていた

「謝るのは、こっちだよっ…
クソッ」

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