【d!】大人になるから… (ページ3)

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3. 再開ページ3

家のベランダへ行きタバコを吸う。
少し冷えて冷たい風が吹く中、たばこに火をつける。
教えてもらった通りに、ゆっくりと。

『はぁー。また会いたいな』

ちょこっと寂しくなる。
なんかしょっぴさんがお兄ちゃんみたいに思えてきちゃう。

『すーふぅー』

口の中に苦いけどほんのり甘い香りが広がる。
最初は、苦くて嫌いだったはずなのにいつの間にか吸ってしまう。
吸っているうちはショッピさんと一緒にいる気がして。

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ふと、夜の街を歩く。
シンとした道に積もった雪。
一面に広がる雪の中に会いたかった ”彼” がいた。

『あ！ショッピさん！』
「Aさん！？お久しぶりです、って言っても一ヶ月ぶりくらいですかねw」
『そうですね！』

反射的に呼んでしまった後に、忘れられてたらどうしようなんて悩んだけど、覚えててくれた。

「とりあえず外おっても寒いですし、時間あるならどっか行きません？」
『行きます！わーいっ！』

そう言って2人で店に入る。

「んーと、何頼みます？」
『これがいい！ぁ、です！』

慣れて安心しちゃうと、たまに敬語が外れちゃう。気をつけないとって思ってたら「別に敬語じゃなくてええですよ」って言ってもらった。

『えへ、ありがと。使い慣れなくて…』
「さすがタバコの吸い方下手な人は言葉も下手なんですねw子供っぽいですwww」
『全然そんなことないもん。もうタバコだって吸えるし！』

つい、ムキになって言ってしまう。

「やっぱり面白いです、」
『もうー。そんなことないから！それより注文！』

変なことを言うショッピさんを見て、なんか懐かしい気持ちになった。

「わいはカルピスで。Aさん飲み物は要らんのですか？」
『んー、じゃあ私もカルピスにする！』
「お酒もあります」
『飲んだことないから…うーん。美味しいかな？』

お酒はにがいからジュースの方が好きってお母さんが言ってたから、いまだに飲んだことがない。

「甘いのもありますよ」
『ショッピさんが飲むなら』

私だけ飲むのもなんか癪だったのでそう言ってみた。

「しゃーないですね。ええですよ」
『わーい！初めてのお酒！』

そして店員さんに頼む。