成り変わり令嬢、魔導騎士目指すの巻（wrwrd!） (ページ8)

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とりあえず移動の間何も話さないのはちょっとどうなのかと思ったので情報収集がてらショッピに話しかけようと思う。

とりあえずおよそは予想がつくとしても正確な時系列から知りたい。

『そういえばショッピ、貴方ここへ来てどのくらい経つの？仕事はもう慣れてきた？』

syp「え、なんです？突然…まぁ、もうここに迎えてもろて一週間経たんくらい…？まだ仕事は慣れませんよ、一週間は少し無理があります。」

『あら、それもそうね…ショッピは飲み込みが早いからすぐ覚えるわ、今日も時間通りだったのだし。』

そういうとショッピは不思議そうな顔をする。おっと、少し優しく対応しすぎたか、？
多少はお嬢様らしく傲慢に接する様にしなければ…彼もそうだがここの攻略キャラは察しが良いのだから。

『まぁ、私の従者ならこのくらい当然よね。そうそうショッピ、ついたらシェフに何かデザートをつけるように頼んでくれる？今日はそういう気分なの。できれば…アイスクリームとか？』

と、ちょっと要求してみる。
原作でもシュネーは甘党であったし、自分も貴族のデザートは気になる。つまり丁度いい！うんうん、己の生還への道のためであって決して私欲はない、アイスが食べたいとかそういうことでは無いのである。
そう要求するとショッピは気だるげな声のままに、

syp「うっす…」

と一言。
そういえばショッピルートも見た事はあるが彼、確か朝に弱かった気がする。
それに喋り方も少しフランクなところを見ると嫌われてはいなさそうだ。安心安心。
というかちゃんと聞いていたのだろうか…？まぁ忘れてたら忘れてたで仕方なかろう。もう一度言えばいいのだし。

…それに、この様子ならシュネーもまだショッピを痛めつけたりとかはしていない様だ。
良かった、それがあるとヒロインがショッピルート走った瞬間終わりだ。

syp「あ…そう言えば今日、お嬢様の部屋行けば良いんすよね。用だとかなんとか…要件は結局いつ教えてくれるんすか。」

ずいぶん冷たく鋭い刃の様な声が降りかかる。
唐突なことで思わず悲鳴を上げるところだった。ギリギリだった様だ。
幸い今の私はJKのA。彼を酷い目に合わす理由なんぞない。

『…そう、ね…き、決めてないわ。でも全然話してないもの、ショッピと…それで…今回聞いてみようかな、なんて…』

syp「…そっすか」

なんと言う微妙な空気…！誤魔化せたのだろうか、？
心配になりつつももう食堂の前まで来てしまったのだった。