成り変わり令嬢、魔導騎士目指すの巻（wrwrd!） (ページ5)

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1話起きたら見知らぬ場所でしたページ5

眩しさを少し感じながら薄ら目を開ける。
嗚呼、朝か。でもまだアラームは鳴っていないからまだ寝ても大丈夫だ。

朝の眩しい光から逃げるように一つ寝返りをうちながら、こんなに自分の布団はふかふかだったっけと疑問に思う。
まだ脳がうまく覚醒しておらず、しばらく壁を眺めているとおかしいことに気づいた。

というかその壁の位置が遠いのだ、自分の布団は壁に密着させているから寝返りをすれば壁に触れられてもいいはず。
というところでここは知ってる場所じゃないとようやく脳が覚醒し、飛び起きた。

『は…えっ、どこ此処』

寝ている間に誘拐？それにしては物音がしたら起きるはずだし内装もやけに豪華だ、ありえない。
凄いやこのベッド。広い上に屋根がついてる。

ベッドは紫を基調としたベッドで、まるでお嬢様が使う物のような屋根とレースがあしらわれている。
しかも周りを見渡せば女性らしい部屋だ、勿論私にこんな趣味はない。

じゃあなんだ、かつて友人が言っていた転生でもしたとでも？
死んだ記憶も神様なるものと出会った記憶もありませんが？？

よくわからない現象に頭を悩ませつつも、ならば自分は誰になったのかと少し気になって少し離れた位置に立て掛けてあった全身を写せるほどに大きい鏡を覗き込む。

そこにいた私の姿は現実とは異なっていて。

白い髪にスカイブルーの瞳がこちらを見つめる。
私はそれが誰なのかは知っていた。

A・シュネー。
事情は分からないが、私は乙女ゲームの主役は我々だ！の悪役令嬢になり変わってしまったらしい。