視えてます。【wrwrd】

さんじゅうろくわ ページ37

「ち、力を貸すと言うのはがんばります、でも、私に何かできることがありますか…?今は母が話を聞いて、多分児童相談所に連絡をしているかと…」

正直、子供である私にはそこまでできるような事はないと思う…。

「そうだな、今の状態は回復できるだろう。だが、俺が手伝って欲しいのは彼奴のカウンセリングだ。」

カウンセリング、まさか、バレた…?私がみんなの動物を見てる事を…まさか…

「君は人の感情に気づくことに長けている。」

そう言われ詰まった息を吐き出す。

「っ…はい」

「彼奴の側にいてほしい。俺達は一時忘れさせる事はできても、女に対してのトラウマは取り去らう事はできない。
鬱は君の事は信用しているらしい、どうか、彼奴の支えとなって欲しいんだ」

頼む、その一言と共に、生徒会長は立ち上がり頭を下げた。他の人達も、続いて頭を下げる。

ナニコレ…?

「……は!!いやっ頭あげてください!!

そんな、そんな頭下げられなくったってやりますよ!!なんだ、もう、めちゃくちゃ重大な任務課せられるのかと…いや、言うて重大やけど…

わ、私にできることならやりますから!だから頭なんて下げないでください…!顔が見えないのは勿体ないてす。」

「君は正常運転やな」

クスクスと笑うオウム先輩、可愛い

「はえ〜任務て、何を想像したんか気になるわ」

豚先輩も半笑いで私の方を見てる。可愛い

ちょっと嫉妬してるポメラニアンとチワワ、あと見にくいけどカメレオン、可愛いですねはい。
ハムスターさんともう一人の始めましてさん、ずっとゾムさんの後ろに隠れててわかんなかった。

動物は………


ペンギン…だと…!!???
え、めっちゃ可愛い、カメレオンの後ろに隠れようとしてるけど体がおっきくて隠れられてないのめっちゃ可愛い。

私はふらりとペンギンの手を取る

「え」

「……可愛い…」

「へ!?」

「A!!エミさんはやめといたほうがええで!!童帝やし!!ハゲやし!!」

「禿げてへんわ!!!」

「なあ!なあ!俺も!俺も可愛いやろ!!A!」

「ぐっ…シャオロンさんも可愛いです…!!あ、今日のブタさんのピンニコってしてますね」

「!!せやねん!かわええやろ!!えへへ、気づいてくれたん嬉しいわ」

はにかんで笑うシャオロンさん、ポメさんもめっちゃ尻尾振ってる。
何もうやっぱり生徒会って可愛い人たちの集まりやんな!!?









Aは気づかなかった。
紫色の瞳が、驚きの色に染まっている事を

「…あぁ…


見つけた…。」

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