ダイスキ_137* ページ48
彼side
彼｢いい加減にしろ！！何言ってんだ！いつからAがお前の彼女になった！！！｣
この気持ち悪い空間に来て一層僕の精神は荒んでいる。そこに追い打ちをかけるような颯翔の一言。
颯翔｢いやいや、何に切れてるんですか？いい加減にしろと言われても……そもそも先輩とAって何か接点ありましたっけ？｣
やはりこの世界は俺の悪夢か何かだ。
しかしこの、どう考えても不自然な空気を纏っているにも関わらず、妙にリアルな颯翔が不気味さを増していた。
よりによって何でこいつがこの世界ではAの彼氏になっているんだ。
この世界の僕は何をしている！
これ以上何を言っても無駄だ。考えたくもないがこの世界では僕の中のAは存在しない。
ここは冷静になれ。
彼｢……いや、何でもない。今のは忘れてくれ。さっきは怒鳴って悪かったよ。｣
颯翔｢え……？は、はあ。ほんとに大丈夫ですか？今日の先輩めちゃくちゃ変ですけど……。｣
彼｢少し色々あってね……記憶が混乱していたよ。落ち着いたからもう大丈夫。｣
颯翔｢それなら……いいですけど。無理しないでくださいね？｣
腑に落ちないような顔をしていたが、僕の気持ちを汲んでくれたのだろう。それ以上颯翔が僕を詮索する様子はなかった。
それより僕が今知りたいのは別のことだ。
ここが現実世界ではないとわかっている以上、一刻も早く夢から覚めなければいけないのだ。
この世界に長く居てはいけない気がする。
彼｢なあ、颯翔。ここはいつもの学校か？｣
慎重に、少しの隙も見逃さないように最新の注意を払いながら僕は問いかけた。
颯翔｢そうですよ、いつもの学校です。｣
何処かぎごちない表情の颯翔が不意に笑顔になって言った。
彼｢僕たち以外に誰もいない様子だが今日は休みだったか？それに確かに昼間なのに校舎内はどうして不自然なほど静かで薄暗いんだ？｣
本当に人の気配がしない。
外は明るい、蝉の声もする。なのに酷く薄暗く静かなのだ。気持ち悪い程。
颯翔｢………………。｣
先程の笑みはそのままに、颯翔は黙っている。
顔は笑っているのに目は笑っていない。そんな感じだ。少し怖い。
彼｢何か言ったらどうなんだ？｣
僕が催促すると颯翔は口を開いた。
彼｢先輩、もしかしてここから出たいんですか？｣
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ねんどる(プロフ) - グレイス#ロッドさん» お返事たいへん遅くなり申し訳ありません！暖かいお言葉ありがとうございます！力になります！ (2017年10月28日 22時) (
レス) id: 33e71136b5 (このIDを非表示/違反報告)
グレイス#ロッド(プロフ) - 自分のペースで頑張ってください！ (2017年7月1日 12時) (レス) id: 18a0291f94 (このIDを非表示/違反報告)
ねんどる(プロフ) - グレイス#ロッドさん» コメントありがとうございます！とっても力になってます！是非これからも面白い展開を書いていけるよう頑張りますので宜しくお願いします(^-^) (2017年7月1日 12時) (レス) id: 530237087c (このIDを非表示/違反報告)
グレイス#ロッド(プロフ) - 更新頑張って下さい応援しています！ (2017年6月30日 19時) (レス) id: 18a0291f94 (このIDを非表示/違反報告)
ねんどる(プロフ) - #はなあすかさん» お返事遅くなってしまいごめんなさい！読んで下さってありがとうございます！感想まで頂けてとても嬉しいです！力になります！これからもまだ続く予定ですので、どうぞ宜しくお願い致します！ (2017年6月29日 19時) (レス) id: 530237087c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねんどる | 作成日時：2017年4月23日 18時
