眠リノ森〜『全て』の守護精と『炎』の守護精〜

『炎』の守護精 ページ17

マリウス side



マリウス「ソウちゃん!!」



急に気を失ったソウちゃん



リョウスケの刀が大きく振りかぶられる



トモヒロ「『無重力(ゼロ・グラヴィティ)』」



その前にトモヒロが無重力(ゼロ・グラヴィティ)でリョウスケのバランスを崩したから急いでソウちゃんを回収する



まるで糸が切れたかのように気を失った



トモヒロ「マリウス!!



ソウをこっちへ」



トモヒロの案内で安全な場所にソウちゃんを置く



ダイキ「『風の鳥(ウィンドウ・バード)』」



マリウス「『無酸素(ゼロ・アクシジャン)』」



ソウちゃんを置くと攻撃が来た



攻撃した相手は前に会ったことのあるダイキという守護精だった



ダイキ「…マリウスは覚えてないの？」



マリウス「何をですか？」



警戒は解かない



『炎』の守護精ってことは僕のこと知ってるってことだ



ダイキ「今なら戻ってきても何も罰は与えない。



…どう？



『全て』として迫害される運命か、『炎』として幸せに暮らす運命か」



そんなの…決まってる



マリウス「僕は…『全て』の守護精です!!



元の僕には戻れない!!」



ダイキ「…そっか。



残念だよ、鎌鼬(スクイル・ウィーズル)」



無数の攻撃が僕を襲う



マリウス「痛…い」



ダイキ『痛いよね。



だけど、『全て』の守護精にになったら更に痛みが増すんだよ』



ダイキの声がした



痛みが…増す？



ダイキ『嫌でしょ？


だったら…戻っておいで』



ユウヤ『…マリウス』



今度はユウヤ様の声がした



ユウヤ『ソウはどんな思いで…マリウスと一緒に逃げたんだろうね』



ソウちゃん…



マリウス「僕は…僕は!!



『空気の視野(エア・スコープ)』」

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