眠リノ森〜『全て』の守護精と『炎』の守護精〜

『炎』の守護精 ページ16

ソウ side



俺たちがユウヤ様の前に立っていると



リョウスケ「直々に出てきてくれるなんてありがたいよ。



…マリウス」



炎の長…リョウスケが出てきた



その横には最側近が



リョウスケ「…帰っておいで、皆が心配しているよ」



リョウスケは優しい笑顔でマリウスに手を差し伸べる



ユウヤ「…悪いけど、マリウスはもう俺らの仲間なんだわ」



だけどユウヤ様がマリウスを後ろから抱きしめた



リョウスケ「…あっそ。



ならやることは1つだよね」



そういう言葉と共に俺はリョウスケに近寄っていた



ソウ「『振動(ヴァイブレイシャン)』」



そしてかなり強めの振動(ヴァイブレイシャン)をかけた



ノゾム「耳…痛…」



広範囲



当たり前だ



俺たちから日常を奪い去っていく守護精たちは徹底的に潰す



マリウス「ソウちゃん!!」



ソウ「近寄るな!!」



マリウスの足は止まる



ソウ「コイツらは俺がやらないと…気が済まない」



リョウスケ…



ノゾムとかは耳を押えているのにコイツだけは平然な顔をしている



ソウ「仲間が苦しんでるんですよ。



助けないんですか」



リョウスケ「悪いけど、そんなの気にしてられない。



皆そう簡単に死なないから」



だったら…



ソウ「もっと強いのかけてやるよ」



俺は剣先をリョウスケの喉に向ける



その時だった



『お前の能力、ええな』



突如として声がした



誰の声なのか



『少しばかし体借りるで』



だけどそんなの分かる間もなく



『操り人形(マリオネット)』



俺の意識は途切れた

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