この世界の主役はwrwrdだと思っていたが本当は僕らしい3

はちじゅーきゅう ページ20

トントンが吹き飛んだ



『っえ…トントンっ！！！』




トントンが当たった壁はヒビが入っていて、パラパラと瓦礫が落ちてきている


トントンの様子を確認したいけど、煙幕でよく見えない




…死んではいないはず




rb「トントンっ！無事かっ！？」




ロボロはトントンの安否を確認しに来たようだ

だけど、瓦礫で立ち込める埃の中からは返事が帰ってこない


生きてるよなっと呟くと、ロボロはひとらんと僕を遮るようにして立った



…守ってくれるってこと？
僕、そんなに弱くないのに…まぁいいか




トントンは何故吹き飛ばされたのか？


状況からして…ひとらんが…でもなんで…



ゆっくり、ひとらんの方を見ると




ht「っ…は、やく…いっ…しき、と、ぶっ…」



そこには、ひとらんのようで雰囲気が全然違うものが立っていた


白い軍服が黒だと錯覚してしまうほど黒いオーラを纏っている



ひとらんの言葉からするに…人格的な何かが入れ替わりそうなのかな？



それなら他の人が怪我する前に僕が気絶させた方がいいのか？




『ねぇ！グルッペン！これ、どうすればいい？』




インカムから、グルッペンに問いかける


…声が帰ってこない

何か考えているらしい



静寂に痺れを切らしたのはひとらんだった




ht「グルっ…ペ、ン…はや、くっ…し…ろっ！」



rb「グルッペン！もう限界やっ！」



tn「グルさん、何を考えてるん？」



『そうだよ…えっ！？トントン！？！？』




違和感無く会話に入ってきたのは、さっきまで声をかけても返事がなかったトントンだった

ええっ…(困惑)



『な、なん？？え？？な…だ、大丈夫なの？？』



tn「ん？あぁ、一瞬気絶してたけどな


グルさんのお陰よ」




トントンがグルッペンの方に、目線を送ると

考え込んでいたグルッペンが、目線に気づき



gr「そうだぞ！！！俺が重力を操作したから軽傷ですんだんだ！！！」



と、ドヤァっと効果音が付きそうなくらいドヤった




tn「それはありがたいんですけど、これ先にどうにかしません？？？」



これ、はひとらんを指しているのだろう


グルッペンは良いことを思い付いたようで

ワクワクとしているのが声に隠しきれていなかった





gr「ひとらん、復讐鬼を解放してくれ



Aと戦ってもらおうじゃないか！！！」



とんでもないことを言い出しやがった()


なんで！戦うんだよ！！！おい！！！

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