ダイスキナヒト (ページ47)

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-翌日-
「花宮ー今日ザキ遅れるってー」

着替えていると原が入ってきてそう言った
どうも家の用事らしい

ったく…彼奴…4人で接客間に合うと思ってんのか？
取り敢えず後で絞めるか。うん、そうしよう

「あああああ！？花宮それどうしたの？！」
「え？」
「それ！そのネックレス！！」
「Aがくれた…けど？」
「マジで！？A先輩って意外と独占欲強いんだなぁ…やっぱり花宮が一番か」

当たり前だろ、俺が一番じゃなかったら言うまで追いつめてやる
というか…ネックレス位で独占欲強いってどういうことだよ…

「まさか花宮…？」
「いやいやいや…花宮に限ってそれは無いだろう…」
「…俺はあると思う。あの顔はどう見たってそうでしょ」

3人が俺を見て焦り気味の顔を合わせる

「花宮、ネックレスの意味分かる？」
「はぁ？意味だぁ？んな事知るかよ」
「……バカ？」
「バカにバカって言われたくねえ。で、なんなんだよ」
「そんな事言うなら教えてあげない！！A先輩に直接聞けっ！！そんで恥かけ！！」

着替え終わっていたこともあり、部室の外に押し出された

原の野郎…思い切り背中押しやがった…

「A…！」
『ん？』
「ネックレスの意味…って、何だ…？」
『今日の接客頑張ったら教えてあげる』

無駄に含みのある言い方に余計に気になってしまう

これ…絶対今日集中できなくなるヤツだ…