2 ページ3
『正しさ』なら、其なりに分かる。
誰かを傷つけたりはしねえ。
ただ、冷たく汚れたこの手が本当に誰かを護れているのかィ?
そう言って、また何かを選び損ねて生きてゆく。
たまにすれ違う言葉の本当の心情がもし見えたなら。
「どうでもいいや」なんて、思わないのに。
『お前が必要なんだ』って。
嗚呼。やっぱり貴方はいつも、貴方のままなんだ。
時に呑まれ、いつか錆びつく。
崩れ落ちて、いつか果てる。
今もずっとどこかで鳴り響くこの鼓動。
いつかきっと俺達は忘れてしまうから。
俺には見えた。
総ての、さよならが。
なのに俺は…涙が流せない。
不甲斐ないんだ。
だから、だから。
この空っぽな俺は持ち合わせの言葉だけを並べて、作り笑う。
それだけでしか、
できないから。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
今もずっとどこかで、鳴り響いているこの声も。
いつかきっと僕らは、忘れてしまうから。
俺には見えた。
総ての喜びが。
なのに俺は、なのに俺は。
心が震えない。
「不甲斐ねぇんだ。」
ならば、この空っぽな俺は
「どう在れば良い?」
優しく在りたいのは
誰の為だ?
国民?幕府?
師匠?上司?部下?
仲間?
…違う。
「【俺】の、為」
全部、自分の為だったんだ。
ポーカーフェイスで素顔を隠して。
笑顔で誤魔化して。
「まるで道化師じゃねえか…。」
ならば、今だけ踊ってやろうじゃないか。
滑稽に、従順に。
操られてやろうじゃないか。
「さっさと命令を。」
てめぇら…
覚悟はできてんだろぅなぁ?〜了〜
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:赤珠(仮) | 作者ホームページ:http://flower1218
作成日時:2018年11月19日 23時