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『正しさ』なら、其なりに分かる。

誰かを傷つけたりはしねえ。

ただ、冷たく汚れたこの手が本当に誰かを護れているのかィ?

そう言って、また何かを選び損ねて生きてゆく。

たまにすれ違う言葉の本当の心情がもし見えたなら。

「どうでもいいや」なんて、思わないのに。

『お前が必要なんだ』って。

嗚呼。やっぱり貴方はいつも、貴方のままなんだ。

時に呑まれ、いつか錆びつく。

崩れ落ちて、いつか果てる。

今もずっとどこかで鳴り響くこの鼓動。

いつかきっと俺達は忘れてしまうから。

俺には見えた。

総ての、さよならが。

なのに俺は…涙が流せない。

不甲斐ないんだ。

だから、だから。

この空っぽな俺は持ち合わせの言葉だけを並べて、作り笑う。

それだけでしか、

できないから。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
今もずっとどこかで、鳴り響いているこの声も。

いつかきっと僕らは、忘れてしまうから。

俺には見えた。

総ての喜びが。

なのに俺は、なのに俺は。

心が震えない。

「不甲斐ねぇんだ。」

ならば、この空っぽな俺は

「どう在れば良い?」


優しく在りたいのは




誰の為だ?

国民?幕府?

師匠?上司?部下?

仲間?


…違う。

「【俺】の、為」

全部、自分の為だったんだ。

ポーカーフェイスで素顔を隠して。

笑顔で誤魔化して。

「まるで道化師じゃねえか…。」

ならば、今だけ踊ってやろうじゃないか。

滑稽に、従順に。

操られてやろうじゃないか。

「さっさと命令を。」

てめぇら…

覚悟はできてんだろぅなぁ?〜了〜

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作者名:赤珠(仮) | 作者ホームページ:http://flower1218  
作成日時:2018年11月19日 23時

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