夢9つ ページ11
雨が降る。
そういう他愛のない、なんの変哲もない出来事だが、
外で暮らすわたしたちのような野良猫にとって、それは
とっても憂鬱なことだった。
人間も、雨の日が嫌いな子もいるだろう。
わたしたちはいつでも暇を持て余しているのに、雨の日ともなると
本当に特別、退屈だ。
外に出ることはできないし、出たとして、濡れてしまうだの
あまり人間と遊ぶこともできないだのでいいことなしだ。
そんな日には、わたしはねどこでいろいろと考え事をする。
あの動物を人間に変える薬は完成しているだろうか、とか、
人間たちはこんな雨の中でも動き回れて羨ましい、とか。
パシャ パシャ パシャン
雨の音？そうではない。この音は･･･人間？
人間がぬかるんだ道を歩く音･･･というより走る音。
こんな雨降りの中、森を通る人間もいない訳ではないが、珍しい。
空に加え木々からも雨水が降り注いでくる為、雨の日の森はやたらと寒い。
･･･近くの木に雨宿りしているみたい。話声が聞こえてくる。
でも、昨日の人たちみたいに言い争っているわけではないみたい。
少し濡れるけど、行ってみようかな。どうせこんな日はやることないし、
時間をかけて乾かせば問題はないだろう。
貴『何をしているの？』
きっとニャーとしか聞こえていない。でも一応聞いてみた。
やっぱりニャーとしか聞こえていなかったようで、二人組はこちらを見て
微笑み、もっていたタオルでわたしの体を拭いてくれた。
？「猫でござるか･･･！本当にこの森は猫がたくさんいるでござるな、ナックル」
ナ「そうだな、雨月。究極に美しい毛並みの猫だなぁ･･･」
優しそうな人だな･･･あの金髪の人間みたい。
容姿は全く違うけど、心はどちらも暖かそう。ニコニコしているし･･
少しの間、遊んでもらった。楽しかったけれど、雨が止んできた為、
とりあえずねぐらに戻ることにした。
わたしが二人から離れると、二人はじゃあねと言ってその場を去った。
そういえば、猫は人間の言葉を理解できないと言っていたけれど、
わたしのこれ、理解できてるっていうのかな？
雲の切れ間からわずかに差した光は、木々についた雫を
美しく輝かせる。
雨は好きではないが、雨上がりのこの光景は、わたしのお気に入りの風景だ。
――――――――
文才がないというのはこういうのをいうんだろうな。
文才かもん!!へるぷ、みー!!((黙
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リボーン - とっても面白かったです。これに、恋愛が入ってくれると嬉しいです。これからも頑張ってください。!! (2014年10月28日 19時) (
レス) id: a29d807404 (このIDを非表示/違反報告)
みゃー - めちゃくちゃ面白いです！更新頑張ってください！続きが気になって授業中も眠れない僕に続きを恵んでください・・・！！ (2014年9月6日 22時) (レス) id: 363792a861 (このIDを非表示/違反報告)
恋歌@雲雀ファンクラブ会長(プロフ) - 面白いです(*>∀<*)これからも頑張ってください(^^)d (2014年7月24日 12時) (レス) id: f6c9f1995a (このIDを非表示/違反報告)
5/5 - 感激しましたっ。猫の主人公さん可愛いです！！更新頑張ってください！！ (2014年3月19日 20時) (レス) id: f00d76ed2c (このIDを非表示/違反報告)
スノウ(プロフ) - とっても面白いです！更新頑張って下さい！ (2014年2月9日 16時) (携帯から) (レス) id: 6d85449b6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏李 | 作成日時：2013年3月17日 13時
