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弐-3 ページ9

「ふふっ!私の血鬼術には毒があるのよ!もう終わりね」

鬼は勝ち誇ったような笑みを浮かべて言った

「…っ」

鬼は斬られた翼を再生し、また飛び立とうとする

あぁ、逃がしたら駄目なのに!

下弦で三番目だった鬼ってことは、人を沢山喰っている…今ここで首を斬らないと!


雷の呼吸 肆ノ型 遠雷


「なによ…まだ動けるの?!」


血鬼術 毒血雨


危ない、広範囲の血鬼術…!

「くっ…!!」


雷の呼吸 陸ノ型 電轟雷轟


「術を全部弾いた…?!」

守りに入ってるだけじゃ駄目だ、こちらから間合いを詰めないと…!


雷の呼吸 壱ノ型 霹靂一閃


「消えっ…」

私の攻撃は鬼に届かなかった

鬼が急に姿を消し、私はそのまま地面に着地した

「一体…どこに…」

「長月さん、上だ!」

「…っ!!」

頭上から鬼が攻撃してきた

ぎりぎり刀で受けたが、一歩間違えたら頭を裂かれてた

元十二鬼月と戦っているのに…毒で力が入らない…

「長月さん、俺達も加わります!!」

良かった…

地上に降りられたから、他の隊士も一緒に戦える

「どいつもこいつも邪魔しないでよ!!」

「!皆さん下がって!!」


血鬼術 爆風毒霧


「グアッ」
「うわぁ!」

こんな大量の撒菱みたいな攻撃なんて、捌ききれない…!!

「う…」

毒のせいで体は痺れ、目眩で地面を踏ん張れない

それでも鬼はこちらに向かってくる

呼吸で毒の巡りを緩やかにしつつ、速く動かないといけない

でも今はそんなこと、とても出来ない…!

「フフッ、もう限界よね?早く喉をかき切って殺してやるわ」

鬼の爪が喉に届きかけた

「っ…」

駄目だ、死ぬ



『なに、気にするな。儂が教えたことは無駄にならん。それを応用させて"自分の技"で、沢山の人を救いなさい。そしてそれを継承していきなさい』

今際の際で思い出したのは桑島さんの言葉だった

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みやびりじゅ(プロフ) - 嬉しいです、ありがとうございます!頑張ります! (2022年11月5日 22時) (レス) id: eaba6d63f6 (このIDを非表示/違反報告)
七星 麗華 (ななぼし れいか) - 面白かったです!!更新楽しみに待っています!!! (2022年11月5日 17時) (レス) @page39 id: 50853c9852 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みやびりじゅ | 作成日時:2022年1月21日 21時

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