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参-13 ページ49

「…そこで、藤の毒と鬼との関係性についてですが…」

暖かく心地の良いある昼下がり、私は蝶屋敷を訪ねた

「鬼の毒の種類は主にこのように分けられて…」

師範がしてくれていた服毒訓練は、鬼の毒そのものに対するものではなく、あくまでも忍の訓練のひとつを私にしてくれているだけ

より効率よく訓練するため、胡蝶さんに鬼の毒を貰いに来た

「では、これが弱毒化した鬼の毒です。危険ですから、服用量は必ず守ること、扱いには気をつけること。しっかり覚えていてください」

一通り説明が終わると、小さな瓶に入った鬼の毒を数種類、少量ずつ渡された

「はい!お忙しい中ありがとうございます」

「失礼します!しのぶ様、洗濯物ここに置いておきますね」

その時、髪を二つ結びにして蝶の髪飾りをつけた女の子がやって来た

隊服を着ているけれど、上から白いエプロンを着ている

鬼殺隊士なのかな…?

私が不思議に思っていると、それを察した胡蝶さんが説明してくれた

「この子はアオイといって、蝶屋敷(ここ)の手伝いや看護の仕事をしてくれているんです」

「初めまして、神崎アオイです!」

「こちらこそ初めまして、長月Aです」

その時、部屋のドアが開いて隠の方が胡蝶さんを呼んだ

「すみません胡蝶様、少しよろしいでしょうか」

隠の方が胡蝶さんを部屋の外に呼び出し、私とアオイちゃんの二人になった

「ねぇ…アオイ、ちゃん?」

同年代くらいの女の子だし、仲良くしたいと思って話しかけてみた

「はい!どうされましたか?」

「隊服を着てるし、鬼殺隊士だよね?それに加えて看護もしてるなんて凄いね」

するとアオイちゃんは目を伏せた

「…私なんて大したことありません」

「え?」

「私は、最終選別でも運良く生き残っただけ…その後は恐ろしくて戦いに行けなくなった腰抜けなんです」

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みやびりじゅ(プロフ) - 嬉しいです、ありがとうございます!頑張ります! (2022年11月5日 22時) (レス) id: eaba6d63f6 (このIDを非表示/違反報告)
七星 麗華 (ななぼし れいか) - 面白かったです!!更新楽しみに待っています!!! (2022年11月5日 17時) (レス) @page39 id: 50853c9852 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みやびりじゅ | 作成日時:2022年1月21日 21時

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