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弐-30 ページ36

「階級を示せ」

私の手の甲に文字が浮かび上がる

師範の継子になってから一年と半年が経っていた

「うわぁ…!!Aちゃんおめでとうございます〜!!」

「凄いなぁ!さすがA!」

「えぇ、あんなに努力してたもの…本当によく頑張ったわ」

「まだまだこれからです!でもありがとうございます」

私はついに鬼殺隊の最高階級である、(きのえ)になった

「ほんとすげぇよ…よくついてきたなA」

師範が嬉しさと寂しさの混ざったような表情で言い、頭を撫でてくれた

「お前は自慢の継子だ!」

基本的に甲の隊士は、お館様から柱ほどではないけれど屋敷を与えられる

継子はもう終わり

少し寂しいけれど、これから私は一人前の鬼殺隊士として師範の元を離れなければならない

「師範のおかげで、ここまで登りつめることが出来ました!皆さんもいつも支えてくださって…本当にありがとうございました!」

込み上げてくる悲しみは全部押し込んで、頭が畳につくほど礼をした

「おい待てよ、これで終わりじゃねぇぞ」

「えっ?」

顔を上げると、師範や他の奥様方は笑顔で私を見ていた

「稽古はほぼ終わりだが、お館様に許可を頂いてな」

「これからも私たちと一緒に暮らしましょう〜!!」

「うわっ」

急に私に抱きついてきた須磨さんに驚く

いや、私が驚いているのはその言葉だ

「…えっ?!」

「Aが嫌じゃなければ、だけどな」

「嫌じゃないです!!むしろ嬉しいです!」

「私たちAのこと大好きだからさ」

「これからも引き続きよろしくね」

「ありがとうございます…!これからもよろしくお願いします!」

甲ともなれば遠出の任務や長期の任務が増えるから、今まで通りという訳にはいかないかもしれない

それでもこの屋敷で四人で過ごせるなら、帰ってくる家がここにあるのなら、とても幸せだ

私にとって宇髄家(ここ)は…第二の家庭のようなものだから

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みやびりじゅ(プロフ) - 嬉しいです、ありがとうございます!頑張ります! (2022年11月5日 22時) (レス) id: eaba6d63f6 (このIDを非表示/違反報告)
七星 麗華 (ななぼし れいか) - 面白かったです!!更新楽しみに待っています!!! (2022年11月5日 17時) (レス) @page39 id: 50853c9852 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みやびりじゅ | 作成日時:2022年1月21日 21時

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