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弐-20 ページ26

『十二鬼月が出たようだ…天元、お願いしてもいいかな?』



朧月の儚い光が暗闇を淡く照らす、綺麗な夜だった

今空いている柱が師範しかいないから、継子である私も行ってくれないかと、鴉を通してお館様からの指令を受けた

「A、いつも通りで大丈夫だからな、焦らずに稽古の時と同じようにやれ」

師範との任務は初めてで…しかも十二鬼月だということで、私はかなり緊張している

「わかりました…」

「十二鬼月だからといって気にすんじゃねぇ、今のAだったら下弦くらい斬れる」

そうだ…私は師範に稽古をつけてもらったことを無駄にはしない

怖気付くな!これは力試しだと思え…!

現地へ着くと、物凄い速さで鬼がかかってきた

「!?」

腕を斬ってそのまま頸を狙ったが損傷が浅かった

なんて速い鬼…でも眼球に数字がないから、十二鬼月ではないはず

「さっきの女といい…お前もか?小せぇ癖にすばしっこくて捕まえられねぇ…」

その時、木の影から聞き覚えのある声が聞こえた

「宇髄さん!Aさん!!」

「胡蝶さん?!」

鬼の相手をしながらそちらに目をやると、師範が胡蝶さんの元へ行ったのが見えた

「胡蝶!」

「宇髄さん…十二鬼月の本体は倒しましたが、その本体から分裂した鬼が逃げてしまって…」

「いまAが相手してるあいつか?」

「違います!あれはおそらく、その分裂した鬼が血鬼術で出した鬼です…!」

「ガァァァ!!!」
「煩わしい、煩わしい女め…!」
「姉貴を殺しやがって…!!」

「おっとやべぇな」

「すみません…!!まさか分裂するとは…ッ」

私が相手の鬼の頸を斬ると、更に十体ほどの鬼が出てきて師範と胡蝶さんのところへ向かったのだ

血鬼術で出された鬼も更に鬼を出せるなんて…どういうこと?

師範がそれをまた全部斬ってくれたが、またそこから分裂するのできりが無い

「っ!胡蝶さん!!」

すると突然、胡蝶さんが倒れた

「ここは俺に任せろ、Aは胡蝶を隠んとこまで運べ!」

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みやびりじゅ(プロフ) - 嬉しいです、ありがとうございます!頑張ります! (2022年11月5日 22時) (レス) id: eaba6d63f6 (このIDを非表示/違反報告)
七星 麗華 (ななぼし れいか) - 面白かったです!!更新楽しみに待っています!!! (2022年11月5日 17時) (レス) @page39 id: 50853c9852 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みやびりじゅ | 作成日時:2022年1月21日 21時

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