その男、サディストにつき【沖田総悟】 (ページ5)

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◇第肆話ページ5

、

「じゃあ総悟、屯所案内してやれ」

「土方さんに指図されるのは不服ですがねィ。やりまさァ」

「なんか……変わってないね」

基本的に総悟が土方さんに突っかかってって、喧嘩みたいになる。
そんな光景が未だ変わってない事に、安堵すら覚えた。

なんにも変わってない。

せいぜい変わったと言えば、土方さんのツッコミ、フォロースキルの進化とポニテが無くなったとか、そういうレベルだろう。

「なんでィ、Aも変わってないだろィ」

「……確かに変わってねぇな」

口を揃えて言われて、ちょっと頭に来た。成長してますぅ。
かと思えば近藤さんも参戦。

「そうかぁ？成長しただろ。主に胸が！」

土方さんに口を塞がれてた。黙っとけ下さい近藤さん。

「黙っとけ下さい」

「わざわざ口に出さなくて良いよ！！おじさん泣いちゃう！」

「はいはい。そろそろ行くぜィ」

「はーい」

歩き始めた総悟を小走りで追いかける。軽くあしらわれた近藤さんはちょっとだけ悲しそうな顔をしていた。しょんない。

それにしても、屯所ってのは結構広いらしい。真選組自体結構人が多いらしいし当たり前か。

「こっちが厨で、向こうの廊下の突き当たりが厠、その奥が俺の部屋で、その隣がAの部屋でさァ」

「うわっ広っ」

改めて説明されるとその広さを再び実感する。
……いや、聞き逃せないぞ。隣が総悟の部屋だって？

「まじで！？」

「……は？」

急にテンションを上げた私に、心底ゴミを見るような目で見られた気がしなくもない。