八十六寮 ページ39
イヴside
〜食堂〜
エリス先輩は探してもいなかったので、エリス先輩抜きで食堂に食べに来ました。
ｸﾞﾘ「うﾞ〜。トレインセンセーはオレ様を眠らせる魔法を使ってるとしか思えないんだゾ。どんなに抗っても眠気に負けちまう！」
ｲｳﾞ「授業開始5分で寝たのに抗うも何もないと思うけど」
ｴｽ「あれ？なんかぎうにう今日やたらに食堂が混んでるな」
しかし何故か今日はやたらと食堂が混んでいた。
「今日は月に一度のスペシャルデー！
麓の街から大人気のベーカリーが出張営業中だよ！早い者勝ちの売り切れゴメンだ！」
「俺、チョコレートクロワッサン３つ！」
「やった、今月は買えた！ここの卵サンドマジ美味いんだ〜」
「卵サンド売り切れました！
デラックスメンチカツサンド、最後の１つでーす」
ｴｽ「へー、どれも美味そうじゃん。オレも買ってこよっかな。」
ﾃﾞｭ「スゴい人気だな。イヴはどうする？」
ｲｳﾞ「私は……ってグリムは！？」
ﾃﾞｭ/ｴｽ「あ」
飢えた野獣を目を離してしまった…！
ｸﾞﾘ「オラオラ〜！！テメェらどくんだゾ！
デラックスメンチカツサンドはオレ様のものだ！」
「てめぇ割り込みすんじゃねぇ！」
「新入生の分際で先輩の前に割り込むとは良い度胸だな！表出ろ！」
案の定、グリムは列に割り込んで暴れていた。
ﾃﾞｭ「あいつ、食べ物の事になると我を忘れすぎだろ」
ｴｽ「あ〜あ〜」
中にいるグリムに話しかける。
ｲｳﾞ「グリム！ちゃんと列にならばないとダメだって！」
ｸﾞﾘ「そんなことしたらデラックスメンチカツサンドが買えないんだゾ！」
ｲｳﾞ「それでも駄目…ってうわ」
揉み合いになっていて、とても抜け出せそうじゃない。
すると手を掴まれて、外に引っ張り出された。
ﾗｷﾞ「女の子が此処にいたら、危ないっスよ」
ｲｳﾞ「あ、ありがとうございます…」
ﾗｷﾞ「別に君の為じゃないっスから」
そういうとまた中に入っていった。
…誰だろう？なんか見た事あるような…。
ｸﾞﾘ「イヴ、取ってきたぞ！」
ｲｳﾞ「！あ、取ってきたの？」
ｸﾞﾘ「これだぞ！」
グリムが見せて来たのは、デラックスメンチカツサンドだった。
最後の1個って言ってたのに取ってきたのか。
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作者名：正岡蘭華 | 作成日時：2020年6月27日 15時
