85話 ページ39
アリスside
ﾋﾟｸ「もう！せっかくの再開なのにアリスさんはそういうことしてくるんだね！」
『ごめんなぁ。僕のこと忘れてるかと思ってな』
頬を膨らませて怒るぴくとに手を合わせて謝った。
ﾋﾟｸ「忘れるわけないじゃん！！他の皆んなだってアリスさんのこと今でも忘れてないんだから！」
『他の…皆ここにおるんか？』
ﾋﾟｸ「うん…。あ、そうだ。前にくられ先生に貸してた本あって今からこっち来るとか言ってたような」
僕はその言葉に一瞬固まってしまった。くられが…こっちに来る…。
僕はくるっと出口の方向を向き、前に歩き出した。
『…急に用事を思い出したから、僕は先に帰っとるで。久々の再開は嬉しいんやけど、また今度お茶しよな』
ﾋﾟｸ「え？行かせないよ？」
そう言うとぴくとは僕の両腕を拘束した。
『離せー！！離すんや！ぴくと！今ここにあいつが来たらこの店ごと吹き飛ぶぞ！』
ﾋﾟｸ「大丈夫。吹き飛んでも君たちに直させればいい話だから！」
『なんで僕なんや！』
ギャーギャー騒いで攻防戦をしていると、静かに目の前の扉が開いた。
ｸﾗ「…」
『…』
一瞬何が起こったか分からないが、とりあえずくられが来て今目を合わせているという情報が入ってきて、瞬間血の気が引いた。後ずさりをしながら、少しずつくられから離れていった。
『よ、よぉくられ。元気しとったん？』
ｸﾗ「…」
『い、いや〜ほんま久しぶりやなぁ…』
ｸﾗ「…」
俯いて何も言わないくられに違和感を感じたが、それ以上恐怖を感じていた僕はそのまま順調に後ろに下がったのだが…
『…あの』
ｸﾗ「…」
『何か喋ってくれへんか？』
私は右腕を掴まれてバランスを崩し、くられの胸元へ倒れ込んだ。離れたいところだが、きつく抱きしめられて足が浮かび、動けない状態だ。
すると、上から嗚咽が聞こえて僕は少し首を傾け、くられの顔を見た。
唇を噛み、静かに涙を流していた。
僕はさっきあった恐怖を忘れ、くられの首元に抱きつく。
『ごめん。遅くなった』
ｸﾗ「…遅すぎるよ、この馬鹿っ…！」
・
続く (更新停止中)
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あまね(プロフ) - いやああああああああああああああああああすきいいいいいいいいい (9月30日 9時) (
レス) @page39 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
正岡蘭華(プロフ) - かみぶくろさん» ありがとうございます！文才が皆無ですが、そう言って貰うとやる気が出てきます！ (2021年4月17日 20時) (レス) id: 398434226d (このIDを非表示/違反報告)
かみぶくろ - 尊い… (2021年4月17日 19時) (レス) id: 0442811e47 (このIDを非表示/違反報告)
正岡蘭華(プロフ) - だ、誰かオラに...おもしろ度を.....分けてくれぇ！ (2020年12月15日 22時) (レス) id: 398434226d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：正岡蘭華 | 作成日時：2020年10月27日 6時
