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第四話 誘拐 ページ5
side:A
彼の吐いた言葉が信じられずに目を見開く。
「……良かった。君が、無事で。ああ、だがすまない。君はここが嫌だっただろうか。それならば邪魔をしてすまなかった。ではただちにかの魔術師を探しに」
彼の袖を掴む。
「…………マーリンは、私を拐うつもりは無かったよ。これは、ほんと。でも、来てくれてありがとう……助けてくれて、ありがとう」
怖かった。怖かった。怖かった。怖かった。
こんなに怖かった。足が震えて、何もできなかった。
「……マスター、私は、ただサーヴァントとしての勤めを果たしただけだ。気にするな」
彼はそう言って歩き出した。
「……あ、そうだ。外套を返さないと」
頭から被せられた外套から硝煙の匂いと、炎の匂いがする。
…………。
「……もう少しだけ、借りても、バチは当たんないよね」
そう言って自室へと私は歩き出したのだった。
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ネモ@(プロフ) - さくらこ＠桃色さん» そうですなぁ (2018年2月8日 0時) (
レス) id: 91843c3a35 (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ＠桃色(プロフ) - 復帰おめでとう！！また、合作小説一緒に頑張ろ！！ (2018年2月5日 0時) (レス) id: 3420adefd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ネモ@ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yuu2522/
作成日時：2018年2月4日 23時
