14.絶望 ページ15
『…ッ！！！！』
シュンッ
美智子の刹那を止められず2発目をくらう。
4発までなら食らっても大丈夫な私は基本ハンターに見つけられても追われないはずなんだけどな…
美智子とのチェイスに慣れていない私は刹那を止めることがまだ出来ない。
後ろを向いてチェイスなんてマップを把握してないとできないことだ
どうしよう、どうしたら…！！！
「ほらほら、Aはん考え事してはるとすぐにおいついてまうよ〜」
『…！！！！！』
シュンッ
刹那…止められなかった…
壁からいきなり私の目の前へすり抜けてくる。
暗号機は…残り2個…、トレイシーがいるんだ。
きっと１つは終わりかけているはず…
なんとしてでも3人は…逃がしたい！！
一発もらう覚悟で4つ目の特質を使う。
私は振り落とされないよう美智子の腕をがっしり掴んだ。
「…！？？！！なっ…なんやの！」
驚いている美智子が武器を振りかざす。
3発目を殴られ、攻撃後のモーション中もずっと私は美智子の腕から離れない。
「いい加減にしいや！！！」
そろそろ……5秒………ッ！！！！！
4発目をくらう寸前で美智子が大声をあげた。
「ぁぁぁぁああああああッ！！！！！」
私は驚いてその場で固まってしまった。
まさか美智子からこんな声が出るなんて…
スタンをさせて逃げようと考えていたが目の前の光景に足が動かなくなった。
美智子は大声をあげ目からはぽろぽろと涙が出ていた。表情は絶望の淵にいるような…
そこで私は思い出した。
この特質は確かにスタンだ……が、ハンターにとっては人生で一番辛い、苦しい時の記憶を無理やり蘇らせてしまう。
これは…やり過ぎだ…
いくらゲームに勝つためとはいえハンターにここまでの絶望を味あわせるのは……
そんなことを考えているとスタンが終わった。
結局私はその場から動くことができなかった。
「あんた何しはったの…こんなん、あんまりやわ」
怒りと絶望が入り混じった表情で目元は涙でぐしゃぐしゃになった美智子がこちらを睨む。
『………(ごめんなさい…)』
謝ることしかできない…
ブォーーーーーーン
最後の解読機が終わった。
立ち止まっている私に美智子は4発目を入れる。
かなり強く入れられたようで頭からは結構な血が流れた。痛みは感じないが衝撃が強く目の前がくらむ。
そしてちょうど特質が切れたことにより私はダウンした。
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ナナ(プロフ) - いつも更新楽しみにしています！^ - ^ 納棺師Aランカーってめちゃめちゃ凄いですね…！！自分も納棺師ランカー目指してたんですけど、やっぱりマイナーキャラだと野良の人にいろいろ言われちゃったので諦めてしまいました…；；自分の分まで頑張って下さい〜〜！笑 (2020年3月21日 3時) (
レス) id: bfcb47d8b7 (このIDを非表示/違反報告)
ソーダ - 面白い！！これからもガンバー！ (2020年2月13日 19時) (レス) id: 4b674ab2ae (このIDを非表示/違反報告)
ひのき(プロフ) - みなさん» ありがとうございます！亀更新ですが、ゆるゆるとお付き合いいただけると嬉しいです(*^^*) (2019年11月6日 8時) (レス) id: 98b5d953ca (このIDを非表示/違反報告)
みな(プロフ) - とっても面白いです！更新楽しみにしてます！これからも頑張って下さい！応援させていただきます！！ (2019年11月5日 19時) (レス) id: be41d6f584 (このIDを非表示/違反報告)
ひのき(プロフ) - 三千幸さん» ありがとうござます…！！楽しんで読んでもらえて嬉しいです！絵を描くのは好きなので…(´∀｀=)褒めてもらえて光栄です…！ (2019年10月26日 18時) (レス) id: 98b5d953ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひのき | 作成日時：2019年10月21日 6時
