新たな世界（視点：夢主） ページ46
『やっと着いた…。つっかれた〜。無事に帰ることができたかな？2人は。』
なんてことを思いながら、ソファーに体を沈めながらウォッカを流し込む。
『っきっく〜。久々に飲んだからか。』
再び誰もいなくなった部屋に寂しさがあふれる。
『(夢だよ夢。幸せな。じゃなきゃあんなイケメン優良物件が2人も飛び込んでくるわけない。これも徳積んだおかげかねぇ、ばあちゃん。)』
そんなことを思いながらあの幽霊ばあさんが言っていた言葉を思い出す。
ーーーーーーーーーー
婆『これは運命だ。お前は周りを不幸にする。そうゆう負の感情に引き寄せられた。あの２人も同様に不幸になる。お前の家族のように！』
ーーーーーーーーーー
『頼むぞ〜2人とも！不幸になるな！後味悪！(“私が選ばれた理由”ね。)』
そんなこと思いながらうとうととし始める。
そして気が付くと真っ白な何もない世界に一人立っていた。
『どこだここ？酒ひっかけすぎたか？普通に寝たいんだがねえ。ノンレム睡眠希望！』
《ここは鏡の世界です。A様。》
巫女の姿で手には鏡を持っている女が後ろからふいに声をかけてきた。
『びっくりしたー。どちらさん？あー、まさかの人柱の縁さんじゃないよね？』
《縁にございます。この度は妹がご迷惑をお掛けいたしました。あの子はもうおりません。ただ、私への愛ゆえにああなってしまったことだけはわかっていただきたいのです。それに、あなたが人を不幸にするというのも、気になさらないでください。あなたは心優しい方であることは妹もわかったはず。ただ、悔しかったのです。》
『わかるよ。家族だからね。それに、優しいかどうかは別にして人を殺める仕事をしていたのは確か。不幸にしたってのも正解。』
《あなたは本来幸せに生きるべき人だったのです。なのに…。》
『いやいや、誰が幸せに生きるべきかなんて誰にも分からんだろ。逆にあんたは人柱にされた。それでも幸せだったか？』
《…人柱を仰せつかった時心は穏やかでした。人々のためになるのならと。ですがいざ、土の中で呪具もなく一人過ごすのは寂しいものでした。ですが１人だけ、私を忘れず毎日手を合わせてくれる人がいたのです。あなたはその人の末裔です。血は薄くなっていますがそれでも私にはわかります。私を支えてくれたあの方に報いたい。あなたの望みを教えてください。自分勝手ですが、私の力も衰え、今しかないのです。万物の理は覆せない。死者は呼び戻せずとも何か…。》
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Wolf(プロフ) - 了解です！これからも頑張ってください💪 (2022年1月18日 10時) (
レス) id: d08657ee4c (このIDを非表示/違反報告)
福井影(プロフ) - Wolfさん、リンクをつけましたので、続きもぜひ楽しんでいただきたいです！ありがとうございます。 (2022年1月18日 1時) (レス) id: 3c05e4da9a (このIDを非表示/違反報告)
福井影(プロフ) - Wolfさん、コメントありがとうございます。実は続きがありますが、私が初心者なためリンクがうまくいってないようです。お手数ですが、同一作者作品を見ていただければわかると思います。作品初のコメント本当に嬉しいです。楽しんでいただけるよう、頑張ります！ (2022年1月18日 1時) (レス) id: 3c05e4da9a (このIDを非表示/違反報告)
Wolf(プロフ) - 続きが気になる……投稿待ってます！ (2022年1月17日 23時) (レス) id: d08657ee4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：u-ruru | 作成日時：2022年1月10日 16時
