俺は頑張ったと思う ページ26
(A視点)
米屋パイセンと１０本勝負をした結果。
５対５
引き分けだった。
未来のA級相手に対しては善戦した方だと思う。
米「坂本強かったな。正直負けるかと思ったぜ。」
「いやいやパイセンの方こそ、身のこなしとかすごすぎるでしょ。」
俺らは互いに褒めあいながらブースから出た。
ホントにパイセンのとの戦いはかなりきつかった。
逆によく引き分けで済んだなと思ってる。
そんな風に話していた時、海斗が駆け寄ってきた。
海「なあ。米屋パイセン、俺とも対戦してよ！」
「いや、めっちゃ食い気味に来るじゃん。」
かなり食い気味に来る海斗を見てふと思いついた。
「もしかして海斗、試合を見てて悔しくなったんじゃないの？」
海「なっ。」
米「？」
「さっきまでずっと俺に負け続けてたからせめて、俺が引き分けの相手に対して勝ってやろうって
魂胆じゃないの。」
海「なぜわかる。」
米「認めんのはやっ。」
海「そもそもAってこういうのが得意だし、オレら長い付き合いだから粘ろうとするだけ無駄
だから。」
米「マジで？」
そういいながらパイセンが俺に聞いてきた。
「まあ、流石に長年の付き合いのある友人とかだと負ける気はしないな。特に海斗。」
海「殴んぞ。」
「え、当たるの(煽)」
海「くっっ。・・・米屋パイセンやりましょ。」
米「おー、やるか。」
「逃げたな。」
その言葉から逃げるように海斗はダッシュでブースの中に入っていった。
＊
米屋：７
杠葉：３
勝者米屋
「ボロボロで草。」
奏「でも、Aと同じだしまぁ。」
麻「でも、米屋先輩との戦いを見る限り、検討はしていたと思うよ。」
俺の隣で二人が海斗を慰めていた。
そして俺は二人が慰めているならいっかと思い、パイセンに話しかけていった。
「お疲れ様で〜す。」
米「どーもどーも。」
「パイセン圧勝だった。」
米「でも、坂本と同じ結果だろ？」
「たしかにー。」
俺は頷きながら言った。
そして俺は尋ねた。
「パイセンから見て、海斗ってどうだった？」
米「ウデ的に？」
「ウデ的に。」
米「うーん。」
パイセンは少しの間だけ悩んでから言った。
米「坂本とは違う厄介さがあったな。」
「俺とは違う厄介さ？」
米「そうそう、海斗は動きが速いんだよ。で、坂本は別に動きは早くないんだよな。」
米「ただ坂本は、技術と戦術で翻弄するから、個人的には坂本の方が厄介だな。」
「やったー。」
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作者名：ピースマン | 作成日時：2022年2月22日 15時
