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じきに空の旅を終えたポッターは元の場所へ戻ってきた。それをハグリッドは拍手で迎えた。それから、ハグリッドは牧場に1頭ずつヒッポグリフを解き放った。
私はセオドールと近場のヒッポグリフへ近づいた。セオドールがまずは俺が、とヒッポグリフへ恭しくお辞儀した。流石聖28一族とも言うべきか、彼のお辞儀した姿は気品に溢れていた。
ヒッポグリフがお辞儀を仕返したので、彼は近づきその嘴を緩く撫でた。
私はその姿を見て拍手を送ると、当然だろうというふうにちらりとこちらを見た。
「あぁ！死んじゃう！」
その時、切羽詰まった大きな声が響いた。声の方へ視線をやると、血に塗れたローブをきたドラコが地で蹲っているのが見えた。
「ドラコ！」
私が駆け寄るよりも先にパンジーは顔面蒼白になって彼の元へ駆け出していた。ハグリッドはドラコを抱えて保健室へ向かうようだった。私とセオドール、そしてザビニもその後を着いていった。
手当が終わるまで入室禁止です！とマダムポンフリーに保健室を追い出された私達は、保健室の廊下で処置が終わるのを待っていた。
「うぅ、ぐずっ、ドラコ…」
『きっと大丈夫よ。』
涙を流すパンジーの背中を擦りながら壁にもたれかかっていると、廊下をかける音が遠くから聞こえた。
「ドラコ！」
息を切らして現れたのは談話室でドラコと話していた1年生のアステリア・グリーングラスだった。
アステリアは私たちに気付くと気まずそうに、後ずさる。
その時、保健室の扉が開いた。
「待たせましたね、処置が終わりましたよ。」
ドラコは包帯にぐるぐる巻きにされており、呻き声が時々聞こえた。
ドラコは目を閉じており、彼の額には汗が伝っていた。
そんな様子を見て、パンジーは心配そうに彼のベッドのシーツを握る。アステリアもベッドの傍で彼を懸命に見つめていた。
「う…」
『ドラコ？』
身を捩ったドラコに私が呼びかけると、ドラコは目を閉じたまま言葉を口にした。
「…パ、ンジー…」
小さくだが、はっきりと聞こえた声にパンジーもアステリアも大きく目を見開いた。パンジーはシーツを掴んでいた手をドラコの手に絡めた。
アステリアはというと、ベッドからふらふらと離れた後保健室から走って出ていった。
「あーあ、切ないな〜。」
「なんであの1年は急に出て行ったんだ？」
両極端なザビニとセオドールの反応に私は呆れつつ、少しはドラコの事を気にかけなさいと2人の肩を軽く叩いた。
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猫田(プロフ) - ななおさん» ありがとうございます！コメント本当に励みになります。これからも面白いと思って貰えるようなお話かけるよう頑張ります！ (2月21日 1時) (
レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
ななお - アズカバンの囚人までお疲れ様でした‼︎毎回面白くて楽しく読ませてもらってます。これからも作者様のペースで頑張ってくださいね (2月21日 1時) (レス) id: cf12d55d58 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - ななしさん» ありがとうございます！お休みでフレッシュした分1層頑張ります (2月18日 14時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
ななし - お疲れ様です😆🎵🎵気長に❤️ (2月14日 8時) (レス) @page41 id: 9b994bebe6 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - みぃさん» 嬉しいです！ありがとうございます (1月28日 22時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫田 | 作成日時：2024年1月9日 9時
