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教授の肩を借りながら、森の奥で見つけたポッターとブラック、そしてハーマイオニーとウィーズリーを見つけ、担架で医務室まで運んだ。
医務室へ着く頃には私の疲労は治っていたが、頭部の出血をポンフリーに軽く治療してもらった。そして、医務室には魔法大臣のファッジが立っており、教授に説明を求めた。
教授はしばらく黙っていた。
何かを考えていた。きっとそれは、真実をどう伝えるか悩んでいた。
彼は自分を殺しかけたブラック、ルーピン先生を酷く憎んでいた。今、この事態を招いたのは全てブラックだと教授が証言したら、ブラックはきっと殺され、彼の復讐は遂げられる。
自分の手を汚さずにブラックを殺すには絶好の機会だった。
教授は私をほんの一瞬だけ、そっと見た。
生徒の前で復讐を遂げるのは気が引けるのだろう。そんな思いを読み取って私は呟いた。
『どうなっても、私は納得できますよ。』
教授は目を伏せた。私の前では本音も言いづらいだろうと、私は医務室を離れた。
翌日の昼頃、私は日刊預言者新聞の記事に目をやっていた。
″シリウス・ブラック、無罪？真の黒幕はマーリン勲章ピーター・ぺティグリュー″
私は驚いた一方で、安心した。
彼は自分の憎しみより、怒りより、真実を優先させた。彼の怒りは収まることはないだろうが、ただ彼はあの時聞いた話を、苦しみながら、信じたくないと思いながら咀嚼し、自身を納得させたのだ。
「日刊預言者新聞なんて見て、珍しいわね。頭に傷も作ってくるし、どっかおかしくなったの？」
『あら、パンジー失礼ね。私だって俗物を見る時くらいあるわ。』
「えぇ？ていうか、これ、よりにもよってブラックの記事じゃない。あー、やだやだ、顔が怖いのよアイツ。」
パンジーは私が持っていた新聞をひょい、と暖炉へ投げ入れると、私を連れ出した。
大広間で朝食をとっていると、梟が私の元へ手紙を落としていった。少しだけ乱雑に押されていた封蝋をとると、1枚の手紙が入っていた。
…………
A
君へ最大の感謝を送りたい。
君がスネイプへ真実を話すよう働きかけてくれたのだろう？
あいつが私を救うなんて、そうしたとしか考えられない。
本当にありがとう。
魔法省の監視は続いていて、この手紙も検閲されてたりするが、前と比べれば天と地の差だ。
改めて今度お礼を。
S.B
………
私はふっと笑って、紙を取りだし手紙を送り返した。
私は何もしていませんよ、と。
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猫田(プロフ) - ななおさん» ありがとうございます！コメント本当に励みになります。これからも面白いと思って貰えるようなお話かけるよう頑張ります！ (2月21日 1時) (
レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
ななお - アズカバンの囚人までお疲れ様でした‼︎毎回面白くて楽しく読ませてもらってます。これからも作者様のペースで頑張ってくださいね (2月21日 1時) (レス) id: cf12d55d58 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - ななしさん» ありがとうございます！お休みでフレッシュした分1層頑張ります (2月18日 14時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
ななし - お疲れ様です😆🎵🎵気長に❤️ (2月14日 8時) (レス) @page41 id: 9b994bebe6 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - みぃさん» 嬉しいです！ありがとうございます (1月28日 22時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫田 | 作成日時：2024年1月9日 9時
