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『… …なんですって？』
私はぽつりと呟いた。
「当然の見せしめだったよ。こそこそ嗅ぎ回って、我々を退学に追い込みたかったんだ…」
『シリウス・ブラック！お前は！』
私は怒りが最高潮に達した。私の命を救ってくれた人を侮辱し、一歩間違えたら死んでしまうところだったのを当然の報いだと？
「待て！A、待つんだ！」
『待ちました！私は話を聞きました！そして、理解しましたよ、ブラックが罪を犯していようとなかろうと、私は奴を懲らしめないと気が済まないと。』
「すまなかった。本当に、すまないと思っている。だから、もう少しだけ、話を聞いてくれ。…シリウス、頼む、何も言わないでくれ。」
先生は私の両手をぎゅっと掴んで、目線を合わせた。
「私たちは同学年だったんだ。セブルスはとくにジェームズを妬み、嫌っていた。セブルスはある晩、暴れ柳へ向かっているところを見た。
シリウスがからかってやろうと思って、木の幹を突つけば、あとをつけれる、と教えた。スネイプは試した。
しかし、ジェームズが、シリウスのやったことを聞くなり、引き戻したんだ。……しかし、スネイプは、私の姿をちらりと見てしまった。
その時から、スネイプは私が何者なのかを知ってしまった……」
その時、先生の背後から嘲るような声が聞こえた。
『…教授』
教授は杖をぴたりとルーピン先生に向けて立っていた。
私の方へ見向きもせずに、彼は口角をあげた。彼の瞳は今まで見たどんな時よりも濁っていた。怒り、憎しみ、恨み、全てがその中で渦を巻いていた。
「君の部屋に行ったよ、ルーピン。君の机に何やら地図があってね。一目見ただけで、私に必要なことはすべてわかった。」
「セブルス、君は誤解している。説明させてくれ。」
ルーピン先生は何か言いたげに言葉を挟むが、お構い無しに教授は続けた。
「今夜、また2人アズカバン行きが出る。」
見た事のない教授の姿に私はへたりこんだ。
″私のことは私だけが理解出来る″。今ならその言葉の意味がよく分かった気がした。
ブラックは教授に飛びかかった。
教授は素早くブラックの眉間に杖を突き立てた。
「やれるものならやるがいい。きっかけさえくれれば、確実に仕留めてやる。」
確かに、私も同じ気持ちだ。教授を殺しかけたブラックをどうにかしてやりたい。でも教授がブラックを殺してしまえば、彼らと同じところまで堕ちてしまう。それは、駄目だ。
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猫田(プロフ) - ななおさん» ありがとうございます！コメント本当に励みになります。これからも面白いと思って貰えるようなお話かけるよう頑張ります！ (2月21日 1時) (
レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
ななお - アズカバンの囚人までお疲れ様でした‼︎毎回面白くて楽しく読ませてもらってます。これからも作者様のペースで頑張ってくださいね (2月21日 1時) (レス) id: cf12d55d58 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - ななしさん» ありがとうございます！お休みでフレッシュした分1層頑張ります (2月18日 14時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
ななし - お疲れ様です😆🎵🎵気長に❤️ (2月14日 8時) (レス) @page41 id: 9b994bebe6 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - みぃさん» 嬉しいです！ありがとうございます (1月28日 22時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫田 | 作成日時：2024年1月9日 9時
