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クディッチの熱が漸く収まってきた頃、私達には学期末テストが待ち受けていた。計8つのテストがあったが特に問題もなく終えた。
魔法薬学に至っては、教授は私の製作過程を見ずに、完成したものだけを一瞥して最高評価をした。
テスト終わりに友人達と大広間で夕食をとろうと廊下を歩いている時だった。
急に腕が後ろへ引っ張られ、体が傾いた。ドラコたちの背中が遠くなって行き、引っ張る腕の主の正体を知らないまま、私は柱の後ろへ連れてこられた。
『ハーマイオニーとポッター！どうしたの急に、忙しそうね？』
私を引っ張ったのはハーマイオニーとポッターだった。彼らは息を切らしており、只事でない様子が伺えた。
「A、時間が無いから手短に言うわ。直ぐに暴れ柳へ行って。柳の下に隙間があるからそこに入って。」
ハーマイオニーは酷く真剣な様子でそう言った。
『いいけれど…、何かがあるの？』
「行けばわかるから、お願い！」
ポッターは両手を合わせて私に懇願した。
私は彼らの様子に首を傾げながらも、頷いた。
「ありがとう、それじゃあまた！」
私の返事を聞くなり、彼らはまた慌ただしく走り出した。
夕食を名残惜しく思いつつも、私は暴れ柳に向かった。
暴れ柳の付近へ到着する。空は暗く、なんとなく不気味な様子だ。暴れ柳は私に気づくと、その巨体を揺らし始めた。
『
私は杖を柳に向け、呪文を発した。
途端に柳の動きが鈍くなる。根元に近づくと、ハーマイオニーたちが言っていた隙間らしきものが見えた。
杖灯をともし、私は隙間の中へ入る。土のトンネルの傾斜が緩かに続いており、気をつけながら進むと、先にぼんやりとした明かりが見えた。
スピードを早めて穴を出ると、部屋があった。お世辞にも綺麗とは言えない有様で、そこかしこに埃がつもっている。
その時、頭上で物音が何個か聞こえた。
私は息を殺しながら、階段を上る。
そして私は行き当たったドアを勢いよく開けた。
『ポッター！ハーマイオニー！ウィーズリー！…と、… 先生？』
私の視線に先ず入ってきたのは、腕から血を流すポッター、怯えるハーマイオニー、足から血を流すウィーズリーの3人だった。
そして、次に目に入ったのは緊張した面持ちのルーピン先生。
最後に目に入ったのは、目のあたりがくぼんだやせ細った男。
ただ、私はその男性の顔を知っていた。
私は静かに杖を構えた。
『…シリウス・ブラック。』
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猫田(プロフ) - ななおさん» ありがとうございます！コメント本当に励みになります。これからも面白いと思って貰えるようなお話かけるよう頑張ります！ (2月21日 1時) (
レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
ななお - アズカバンの囚人までお疲れ様でした‼︎毎回面白くて楽しく読ませてもらってます。これからも作者様のペースで頑張ってくださいね (2月21日 1時) (レス) id: cf12d55d58 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - ななしさん» ありがとうございます！お休みでフレッシュした分1層頑張ります (2月18日 14時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
ななし - お疲れ様です😆🎵🎵気長に❤️ (2月14日 8時) (レス) @page41 id: 9b994bebe6 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - みぃさん» 嬉しいです！ありがとうございます (1月28日 22時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫田 | 作成日時：2024年1月9日 9時
