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″フラれちゃった″という私の発言を盗み聞きした生徒は、噂を直ぐに広め、″あのアシュリーがフラれるなんて″という声がそこかしこから聞こえた。しかも、噂だけならばよかったものの、傷心中に告白してしまおうと言う輩が沢山居た。
本当の意味でフラれた訳では無いというのに。
「あの、Aちゃん、ちょっと…」
何度目かもう数えてもない声掛けに苦笑いで答える。
『あぁ、ごめんなさい。あの噂デマなの。あと、私そういうのに興味無いから…。』
しかも、告白の数が増えたのは私だけではなく。
「あ、セオドールくん…ちょっと話が…」
そう、セオドールもだった。
「…誰だお前？はぁ、もう勘弁してくれ。俺は興味無いんだよ。」
当の本人は一切そういうものに興味は無いみたいだが。
「A、少しだけ時間を貰えないか。」
『いや、私…』
「頼む！少しだけでいいから！」
私は内心ため息をついた。そして、友人達に先に行っててという視線を送った。長めの口上に、授業は間に合うかしらと上の空で答えていると、別の方面から声が掛けられた。
「ん、A。授業に遅れるよ。」
声の主はルーピン先生だった
今ばかりは、彼が天使のように見えた。
『確かに、もう5分もないですね』
「そうだよ。ほら、君も遅れてしまうよ。」
そうして、男性生徒を急かすと彼はその場から離れていった。
私はほっと胸をなでおろす。
『ありがとうございます。』
「最近やけに大変そうだね？Aは可愛らしいから納得するけれど、それでも異常な位だ。」
『何なんでしょうね…。』
引きつった笑みでルーピン先生に答えると、彼はそれを笑い飛ばした。
「ルーピン？…とアシュリー。何をしている。遅刻は減点対象だ。」
そんな折に、低いテノールボイスが廊下に響いた。
「…セブルス。僕は彼女を助けただけだよ。長台詞の告白をされていたからね」
『態々言わなくて結構ですから…』
「… …告白？」
『君が？と言いたげな目で見ないでください…』
教授は別にそうでは無い、と否定したが今のは瞳が如実に語っていた。
「可笑しいことじゃないだろ。綺麗で、成績もよく、誰にでも分け隔てない態度、人気になるのも無理は無い。君もそう思わないかい？」
そんな変な事聞かないでください、と叫び出したかったが、教授の返答を聞きたい気持ちもあったため私はぐっとこらえる。
教授は少しだけ考え込んで、そのままの表情で呟いた。
「… … そうだな。」
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猫田(プロフ) - ななおさん» ありがとうございます！コメント本当に励みになります。これからも面白いと思って貰えるようなお話かけるよう頑張ります！ (2月21日 1時) (
レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
ななお - アズカバンの囚人までお疲れ様でした‼︎毎回面白くて楽しく読ませてもらってます。これからも作者様のペースで頑張ってくださいね (2月21日 1時) (レス) id: cf12d55d58 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - ななしさん» ありがとうございます！お休みでフレッシュした分1層頑張ります (2月18日 14時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
ななし - お疲れ様です😆🎵🎵気長に❤️ (2月14日 8時) (レス) @page41 id: 9b994bebe6 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - みぃさん» 嬉しいです！ありがとうございます (1月28日 22時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫田 | 作成日時：2024年1月9日 9時
