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ポッターは守護霊を出せず、また地に伏した。
ルーピン先生が彼を起こすと、「父さんの声が聞こえた」とポッターは言った。
「ジェームズの声を？」
「ええ、でも先生は僕の父をご存知ない、でしょう？」
「わ、私は、実は知っている。ホグワーツでは友達だった。さあ、ハリー今夜はやめよう。言うんじゃなかった。君にこんなことをさせるなんて…」
えっ、という声がポッターと重なった。ポッターの父親と同級生？と言うことは教授も面識があるのだろうか。
ポッターは再度挑戦する、と再び立ち上がる。ルーピン先生はいいんだね、と確認したあと箪笥を開けた。
「
彼はまた呪文を唱えた。すると、銀色の影がハリーの杖の先から飛び出し、吸魂鬼とハリーの間に漂った。彼はそのまま箪笥へ吸魂鬼を戻した。
「よくやった！よく出来たよ、ハリー！立派なスタートだ」
なんと、1日で守護霊呪文をものにするなんて。流石は生き残った男の子だ。
「Aはどうだい？見ていたとおり難しい呪文だからね、無理強いはしないよ」
『…いえ、やります。』
ポッターに箪笥の前に立ってもらい、私が守護霊を出せないと判断したら、ポッターに対処してもらうという流れで行おう、と先生は言った。
「それじゃあ、行くよ。」
幸せな思い出を思い浮かべる。友人達との時間、教授との時間…。
『
私は恐る恐る目を開ける。私の杖の先からは銀色の影も、何も発されていなかった。ポッターは呪文を唱え、ボガートを箪笥に戻す。
「大丈夫、もう一度やってみよう。」
私は再び呪文を唱える。しかし、先程と同じで杖からは守護霊が出る様子がなかった。それから何度挑戦しても、守護霊の欠片も私には出せなかった。
ルーピン先生はキリのいい所だからここらへんで終わりにしよう、と言った。
「A、何度も言うようだけどこれは難しい呪文だ。気負いしないようにね。」
私ははい、と答えた。
最初から予感していたことだ。ただ、友人や教授との時間を思い浮かべて出てくれない守護霊に憎らしさを覚えた。
「そういえば、先生は僕の父をご存知なら、ブラックのこともご存知なのでしょう」
「… …ああ、知っていた。ハリー、A、もう帰ったほうがいい。だいぶ遅くなった。」
自分に不甲斐なさを覚えながらも、私は最後の言葉を聞き逃さなかった。
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猫田(プロフ) - ななおさん» ありがとうございます！コメント本当に励みになります。これからも面白いと思って貰えるようなお話かけるよう頑張ります！ (2月21日 1時) (
レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
ななお - アズカバンの囚人までお疲れ様でした‼︎毎回面白くて楽しく読ませてもらってます。これからも作者様のペースで頑張ってくださいね (2月21日 1時) (レス) id: cf12d55d58 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - ななしさん» ありがとうございます！お休みでフレッシュした分1層頑張ります (2月18日 14時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
ななし - お疲れ様です😆🎵🎵気長に❤️ (2月14日 8時) (レス) @page41 id: 9b994bebe6 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - みぃさん» 嬉しいです！ありがとうございます (1月28日 22時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫田 | 作成日時：2024年1月9日 9時
