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『薬…？』
私がそう呟くと、ポッターはうん、と頷いた。
教授が作っていた薬と言えば脱狼薬だ。それをルーピン先生が？
様々なことを思い返す。点と点が線で繋がっていく。
ルーピン先生が満月を恐れていること。教授が脱狼薬を渡し、その後彼をやけに気にしていこと。教授が人狼について授業を行ったこと。彼は危険だと教授に警告された事。
ルーピン先生は、人狼なのだ。
「どうかした？」
『… …ううん、仲が悪いのに不自然ね。』
私は曖昧な笑みを浮かべながらポッターに答えた。きっとこの事は他言無用だ。でも人狼が教師をやるなんて、よく校長先生が許したものだ。
「あと、A。君にだけ、話したいことがあるんだ。」
深刻そうな顔でポッターは私を見つめた。私が聞き返すと、彼はいきをすうっと吸った。
「僕、
『…グリムって、あのグリム？』
てっきり概念的な、現実には存在しないものかと思っていたが、彼の様子を見るにはっきりと目で見たようだ。
「黒い大きな犬だった…僕、死ぬまで取り憑かれるのかもしれない。」
『大丈夫、校長先生も…ルーピン先生もきっとあなたを守ってくれる。勿論、私もね。』
黒い大きな犬、と聞き、禁じられた森で出会った彼を思い出すが、まさかな、と思い頭から消した。
「うん。ありがとう、そうだよね。」
『何かあったらまた聞かせて。力になるわ。』
笑顔でそう言いながらも、私はルーピン先生の素性について本人に問いただすかを悩み迷っていた。
1週間後、遂に闇の魔術に対する防衛術の時間がやって来た。
教室へ入ると、ルーピン先生が見えた。
しかし、ルーピン先生の顔はやつれ、目にはくまができていた。生徒は先生に、スネイプ教授から大変な課題を出されたという不満をぶつけた。
「僕たち、狼人間について知らないのに」その生徒の声を聞いたルーピン先生は眉をしかめた。
「君たち、スネイプ先生に、まだそこは習っていないって、そう言わなかったのかい？」
「言いましたが、耳を貸さないんです」
「よろしい。私からスネイプ先生にお話ししておこう。レポートは書かなくてよろしい」
一斉に生徒から喜びの声が湧き上がる。そして、ヒンキーパンクについて学び今日の授業は終了となった。
私が暫く教室に残っていると、ルーピン先生はポッターに話がある、と呼び出した。私は彼らの話が終わるまで、外で待つことにした。
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猫田(プロフ) - ななおさん» ありがとうございます！コメント本当に励みになります。これからも面白いと思って貰えるようなお話かけるよう頑張ります！ (2月21日 1時) (
レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
ななお - アズカバンの囚人までお疲れ様でした‼︎毎回面白くて楽しく読ませてもらってます。これからも作者様のペースで頑張ってくださいね (2月21日 1時) (レス) id: cf12d55d58 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - ななしさん» ありがとうございます！お休みでフレッシュした分1層頑張ります (2月18日 14時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
ななし - お疲れ様です😆🎵🎵気長に❤️ (2月14日 8時) (レス) @page41 id: 9b994bebe6 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - みぃさん» 嬉しいです！ありがとうございます (1月28日 22時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫田 | 作成日時：2024年1月9日 9時
